第10回 遺跡発掘調査報告会 新潟ユニオンプラザにて、2003年3月2日(日)
主催・(財)新潟県埋蔵文化財調査事業団 新潟県教育委員会
下沖北遺跡 所在地 柏崎市大字下方字下沖38−1
調査期間 2002年4月〜10月
調査面積 6500平方メートル
発表者 山本 肇 以下は、事業団・山本氏の報告発表より。
下沖北遺跡は、柏崎平野南西部に広がる沖積地に立地し、柏崎平野の西側を北に
流れる鵜川の右岸に位置する。現況は水田で標高3メートルです。
鵜川は、複雑な蛇行が認められ、これらの流域はたびたび氾濫にあい、水害を繰り
返してきた。当時、鵜川は、当遺跡のの東西どちらを流れていたのか明確ではないが
近世以降の河川改修工事等により、当遺跡西側部分が大き削平されたものと考えられる。
遺構 西側には集落が、東側は低地であることが判明した。集落を囲むように東西
方向に30メートル、南北方向に60メートルの溝がL字形にに検出された。これら
の溝は、集落を方形に区画していたものと考えられる。調査区西側、北側の調査
区域外にも遺構が広がっていたと思われる。
これらの遺構の状況、出土品などから中世の集落跡であったと考えられる。溝の
内側には、掘立柱建物20棟以上、井戸25基、土坑150基以上、方形竪穴状
遺構2基、多数のピットが検出された。
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出土遺物 陶磁器 珠洲焼の擂鉢 |
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出土遺物 木製品 漆塗りの椀、 皿などの 食膳具 |
![]() 箸 |
![]() 木製品 |
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出土遺物 金属製品 刀子、刀の鐔など の武具。 |
![]() 石鍋はなめらかな石質の滑石製で鍔がついている。九州地方 で製作されたものと考えられる。 |
出土遺物 石製品 石鍋、薬研 |
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出土遺物 石製品 茶臼、石臼 |
以上の調査から、下沖北遺跡は、鎌倉時代の遺跡であることがわかりました。遺構の中心
部分は調査区域外の鵜川に近い地区と考えられる。掘立柱建物跡が数回にわたって建て
替えられていることからも、長い期間人が住んでいたと思われる。出土遺物から13世紀から
14世紀頃と推定される。
南北の溝の東側には3メートルの間隔を隔てて、浅い溝が平行している。これらの溝に
挟まれた間は道と考えられる。これらから、当時の遺跡周辺の景観としt、川、道が通り、その
間に集落がなどがあったことがうかがわれる。
九州地方で製作されたと考えられる石鍋、中国製の輸入陶磁器の存在から、700年前の
日本海をめぐる活発な交流が推測される。
下割遺跡へ行く
お聴きの曲(MIDIファイル)はヤマハ(株)から提供されたものです。
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