身をひるがえし回転し

あるいは血を流し身を焦がし

宇宙間隙を飛ぶ

蒼に緑の竜たち

焼き払い急降下する

青銅に褐

竜騎士は飛ばねばならぬ

空に糸胞がある時は

 

 

竜の概観

 

翼をもち、火焔の息を吐く生物。パーンを糸胞から守る。もともとはパーンに入植した植民者によってつくりあげられたものだが、その後遺伝子操作の技術は失われてしまった。竜は卵から孵り、自分の騎士と生涯にわたってテレパシーによる強固な絆をもつこととなる。

 

 

 
緑竜

雌 【体長20〜40メートル】
竜のなかでもっとも小さく、もっとも数が多い。身が軽く、すこぶる御しやすくて機敏なところは竜種族のなかの短距離選手といえよう。吐く火焔は短い。火焔石の常用によって引き起こされた伴性的な能力障害のため、不妊となっている。
 
 

 

 
蒼竜

雄 【体長24〜30メートル】
竜のなかの荷役馬。中くらいの大きさで、緑竜と同じくらい頑強だが、緑竜ほど御しやすくはない。戦闘時の持久力が他の竜よりすぐれ、より長く火焔を吐きつづけることができる。
 
 

 

 
褐竜

雄 【体長30〜40メートル】
緑竜、蒼竜よりも体躯が大きく、成長した褐竜は小ぶりの青銅竜ぐらいの大きさになって、あえて望むならば女王竜とつがうことができる。竜族のなかでは、堅実で有能な働きをする、四頭立て馬車の後馬といったところ。そこそこに機敏で、糸降りのあいだずっと、たじろがずにのりきれるだけの体力がある。蒼竜、緑竜よりも知能が高く、非常に集中力がある。褐竜とその騎士は時たま、幼竜と童児ノ騎士に訓練を施す、童児ノ騎士ノ長の役を果たすことがある。
 
 

 

 
青銅竜

雄 【体長35〜45メートル】
竜のなかの統領。青銅竜はみな、競って黄金の女王竜とつがおうとする。それに成功した竜の騎士が大巖洞ノ統領となる。青銅竜はふつう、先導役になるよう訓練され、褐竜とともに飛翔隊長、及び飛翔隊長補佐の任につく。青銅竜とその騎士はよく、幼竜と童児ノ騎士に訓練を施す、童児ノ騎士ノ長の役を果たすことがある。
 
 

 

 
女王竜

雌 【体長40〜45メートル】
仔を産む竜。女王竜は伝統的に、飛翔で自分をつかまえることのできた青銅とつがう。褐竜も女王竜とつがうことができる(時たま、女王が非常に幼い竜であるときにおこる)がそれは例外的なことであり、喜ばれない。女王竜は多産で、産んだ卵が孵るまで気を配る。ひと腹の卵の数は十個から四十個のあいだ。一般的に、接近期の最中には卵数が多くなる。最年長の女王竜(たいていは、その騎士も最年長である)はもっとも信望のあつい竜であり、大巖洞内の竜すべて、また種族の繁栄について責任をもつ。
 
 

 

火焔を吐き糸胞を焼く

 

 竜は、燐火水素を多量に含む「火焔石」を、第二の胃袋へ貯めることによって火焔の息を吐くことができるようになります。戦闘時には途中で火焔石が足らなくなると背中に乗った竜騎士が「火焔石」を補充してやります。
また、火焔石は副作用として不妊効果があるため、女王竜は火焔石をしゃぶりません。女王竜の騎士は吐炎具という武器を使用して糸胞と戦います。

 

▲糸胞を焼く青銅竜
 

 

(宇宙)間隙飛行

 

 竜の能力のなかでもっとも特殊なのが「間隙」へ入れることです。「間隙」とは何も無い虚無の空間で、そこでは寒さ以外の感覚が一切剥奪されます。竜と竜騎士がどこか遠くへ移動するときは、かならずこの間隙を通って移動します。それにより、移動距離にまったく関係なく何処へでも約8秒で移動できてしまいます。間隙飛行を行うには前もって行き先のイメージを竜と竜騎士、あるいはそのどちらかが鮮明に頭のなかに描く必要があります。もしこの行為を怠ると、間隙へ入ったまま二度と出て来られなくなります。
また、戦闘時にもこの間隙飛行は有効です。空中戦で思わぬ方向から糸胞が襲ってきたときなどは間隙に入り衝突をかわしたり、払い落としたりできます。

 

 

時ノ跳躍

 

 間隙飛行能力の応用で、竜もしくは竜騎士が過去の鮮明な情報を頭のなかで描くことができると、思い浮かべた過去へ跳躍することができます。しかしこの能力は竜と竜騎士にかなりの負担がかかるため、よほどの事態のときにしか使いません。

 

 

 

▲糸胞を迎え撃つベンデン飛翔隊