シネヴィヴァン六本木に捧げる

鎮魂歌<レクイエム>

The Last Picture Show of CineVivan ROPPONGI


 

 シネ・ヴィヴァン六本木と私

 CineVivant and Me

 みち世

 by Michiyo

 

 シネ・ヴィヴァン・六本木が今年いっぱいで閉館というニュースを聞いた時、正直「え?何で?」と思ってしまった。

 にわかには信じ難かった。

 経営不振?それともちょうどテナント契約切れとか? はたまた一般の観客には知る由もないギョーカイの深〜い事情なんてもんがあるんだろうか? 聞けばここって東京のミニシアターのはしりで、老舗的存在だとか。でも、私にとっては最近おつきあいを始めたばかり!これからもっともっとお世話になるつもりだったのに・・・

 

1 羨望期

 そもそも、私がシネ・ヴィヴァン・六本木を意識したのは一体いつ頃のことだったんだろう? (83年のオープン当時は地方都市に住んでたので、知るべくもないんだけどね)ミニシアター作品に目覚めて、横浜から都内の映画館までせっせと出かけるようになったのは数年前からだけれど、なぜかシネ・ヴィヴァン・六本木には足が向かなかったんだよなあ・・・

 心惹かれるプログラムがあっても、ちょっと躊躇してしまっていた。その理由は「シネ・ヴィヴァン・六本木」というとてつもなくお洒落な響きの館名にあったのかも知れない。地味な生活をしている私にとって六本木ってとこはもともとあまり縁がなかったし、とっても気にはなるんだけどなんだか敷居が高いってイメージで。昨年の夏頃だったかな?

 大ヒットしていた『CUBE』を観に行こう!と思ったものの、ぐずぐずしていてチャンスを逃してしまってさ。(結局シネセゾン渋谷で観たので、その後『elevated』と併映でアンコール上映された時はちょっとくやしい思いをしてしまったぞ!)それ以来勝手に遠い存在にしてしまって、しばらくは羨望のまなざしで見つめていたんだけど・・・

 今年の春になって、願ってもないチャンスが到来した!

 

2 初体験

 それは『猿の惑星<ニュープリント・新訳版>』公開記念のオールナイトイベント!

 2種類のラインナップだったけど、私がとびついたのは『猿〜』『最後の戦い』『惑星ソラリス』っていう3本立ての方!

 一体なんなんでしょ?このとんでもない組み合わせは!これは絶対シネ・ヴィヴァン・六本木が私を挑発してるとしか思えないわ〜〜〜というわけで、99年4月10日、めでたくシネ・ヴィヴァン・六本木初体験と相成りました。

 チケット購入時にもらう整理番号順の入場になるというシステムを電話で確認したので、とりあえず先にチケットを買いに行った。日比谷線六本木駅から程近く、WAVEの地下ってわかりやすい抜群のロケーション! チケット売り場に通じる階段を下りていく・・・なんとなく隠れ家に向かうような心境でドキドキ!

 チケット買いつつガラスの扉越しに中の様子を覗くと、シックで落ち着いた雰囲気のロビーにお洒落なカウンターバー・・・なかなかいいじゃん! 何で今まで来なかったんだろ? バカだね、私。チケット購入後、恵比寿にある行きつけの焼肉屋で腹ごしらえ。再び日比谷線に揺られ、夫と相合い傘さしていざオールナイトへ!!! 若い整理番号のおかげで、マイベストポジションであるセンターの前から5、6列目の左端の席を無事確保。

 上映開始までにどんどん人が入って・・・座布団組も出る満員御礼状態でスタート!

 オールナイト独特の高揚感と大勢の人々の発する熱気は、プログラムが進むにつれてどんよりした倦怠感と眠気に制圧され・・・さすがの私も、あやうくタルコフスキー先生のマジックにかけられて「夢」という名の無意識下のイメージに呑み込まれそうになっちゃった。(かろうじて寝ないでがんばったけど、終わった時は嬉しく涙出ちゃった)かくして、シネ・ヴィヴァン・六本木とのおつきあいが始まったのであった。

 

3 その後

 実は、中目黒経由で意外にお手軽に行けちゃう(運賃も渋谷行くのと同じだなんて意外!)こともわかったし、それよりなによりすっかりお気に入りの映画館になったシネ・ヴィヴァン・六本木!

 オールナイトで初体験して以降、水曜日のサービスデーに何度か足を運ぶことになった。

 オフビートな味わいとへなちょこなメルヴィル・プポーがgoodな『シューティング・スター』や、ちょっとB級ホラー風だったけど成長したアナ・トレントに逢えて感無量だった『テシス』&同監督で昨年の東京国際映画祭グランプリの秀作『オープン・ユア・アイズ』などなど・・・(『オープン〜』観に行った時やってたハイネケンの無料サービスは、なんか嬉しかったなあ)

 でも、オールナイトの時のような熱気はなかった・・・今思うとお客さんも少なかったし。

 『ヘンリー・フール』がラストランになるのだろうか?本当にそれでおしまいなんだろうか?

 だって・・・どうしても信じられないし、納得できないよ〜〜シネ・ヴィヴァン・六本木が閉館したら、私もう六本木に行くことなくなっちゃうよ、きっと・・・

 

●みち世●

横浜にお住まいの映画ファン・みち世さんは、気が向けばアテネフランセまで足を伸ばすヨーロッパ映画好き。

 

 

 

 

 Interview with MR.MASAO MITO

  

 Memoirs of CineVivant, Early Days

 

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 The CineVivant Museum

 

 The History of CineVivant (1983-1999)

 

 

  

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