The KYOKO KAGAWA Empire

 「おかあさん」

  Mother

 (2002/05/20)


(1952)新東宝

監督:成瀬巳喜男/製作:永島一朗/脚本:水木洋子/撮影:鈴木博

出演:田中絹代、香川京子、三島雅夫、中北千枝子、榎並啓子、片山明彦、岡田英次、加東大介

 


 成瀬巳喜男のホームドラマ。娘=香川京子の目を通して見た母親(田中絹代)の物語。だから、物語は香川京子のナレーションに始まり、彼女のナレーションで終わる。

 クリーニング屋を営む一家だが、父親がアッサリ死去。家族の暮らしが一挙に母親=田中絹代の肩にかかってくる。さらに生活に困窮して妹がよそにもらわれていったり…と、結構不幸がつるべ打ちのように襲いかかってくるのだが、この映画ではそれを終始ドライに処理。ことさらにかわいそうなムードで盛り上げずバッサリと場面を転換したりして淡々と進める。その展開の早いこと。まるでジョン・アーヴィング原作の映画化作品「ホテル・ニューハンプシャー」でも見ているかのようだ。ドラマの主人公となる一家に降りかかる次から次への相次ぐ不幸、その展開の早さ、にも関わらずどこかサッパリと乾いた感触…。

 この「おかあさん」もまた、そんなヘビーな状況が主人公一家を次々襲いながらも映画はサバサバと進み、時にどこかユーモアすら漂っている。全編通しての達観したようなまなざしが秀逸だ。当時の庶民のホノボノした生活の喜びが伺えるのも楽しい。それだけにエンディングの「おかあさん、おかあさん、あなたは幸せですか?」という香川京子、のナレーションも切ない。

 途中に店の手伝いをしにやってくる男(加東大介)と母=絹代の仲を疑ってスネたり、近所のパン屋の若者(岡田英次)の存在をちょっと気にしたり、香川京子は可愛らしい乙女心を好演。劇中で花嫁衣装を着るシーンがあるが、これは圧倒的可愛さのファンへのサービスショットだ! かわい〜、彼女とならすぐにでも結婚したい(笑)。

  


 

 

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