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05-06シーズンのテーマの2
「加速ターン」

今まで、このホムペでは、落下力を最大限に利用し、外力を斜面移動によりターンエネルギーに変換していくことに大きな目標としてきた。
自分が勝手に尊敬している八方の[TOK]さんが、いわれているLETスキーというやつ。
これが出来るようになることでスキー操作の価値観が全く違ってくると今でも思っている。
そして、自分もどうすれば合理的に外力を利用できるか?
斜面移動のとり方、迎え角の利用の仕方、それをうまく使い分けていくための捻りとか角付けというものを考えてきた。

その中で、自分の中でひとつの完成形といえる者が出来てきたように感じる。
それが、いわゆる運動全体の調和のとり方である。
スキーに最大限仕事をさせるための技術とは、何も特別なものではなく、基本に忠実であればよいことに気づいた。そしてその基本に忠実なスキーの流れが表現できるようになったことにより、次へのステップが見えてきたように感じる。

それが「加速するターン」
今シーズン、これについて大きな発見があったことを書き残しておきたい。

本題に入る前に、運動力学的な部分をもう一度おさらいしておきたい。
2001年11月「切換え前後の運動意識」と12月のテーマ「落下力を生かそう」で非常にベーシックで重要な考察をしている。あの頃と今では滑走感覚などはだいぶ違うけれど、これを読む限り忘れてはいけないスキー運動の幹の部分であると思う。この考え方が今のベースになっている。

まず、映像で見てみる。
普通に踏み込み 踏み込みを強調

ちょっと、”踏み込む”感覚があまりない人には分かり難いかもしれないが、「漕ぎながら」滑っているのが見て取れる。
(分かりにくいかもしれないけど・・・
丁度、インラインのスィズルと同じ力の使い方なのだが、ターンしながら連続スィズルで小回りしている。
斜度が非常に緩いにもかかわらず、よく板が動いていると思う。
ブランコを漕いで振りをつけている感覚に近い。
この操作が出来るようになって、アルペンスキーヤーがポールをくぐりながらどんどん加速していくという理屈が見えてきた。(皆川健太郎選手は、雨粒が落ちていく中で、他の雨粒を取り込みながらどんどん加速して落下していくような感じ・・・と表現していた)
外力が不十分な状況の中で、ターンを行うことによってどんどん加速していく滑りというものの運動が見え始めたのだ。
ポイントは、ターン前半〜中盤の体重の乗せ方・踏み込みポジションをうまく引き出せるか?という部分になる。

@必要なベース意識
運動力学的な理解が最も重要になる・・・外力に逆らわない運動をすること。
常にこのことを考え、実際のスキー運動として現れるものと理想の運動との距離を縮めていく必要がある。
常に自分のスキー運動を組み立て、考え、改善していくことが絶対条件になる。
ただ気持ちいい、何も考えないスキーをしているだけでは絶対に実現できない。
これが出来るようになって、初めて外力を生かし、さらに外力を増幅させることが出来るようになる。

A板のタワミ〜戻しを考える
板へ重みを乗せ、しっかり撓ませてターン弧を描く意識が必要。
撓ませ、開放していくことで、落下する力を捉え続けることが出来る。
撓みは出来る限りフォールラインに絡んだ部分で作っていき、撓んだスキーは後半足元に戻ってこようとするのでこの動きを殺さないことが重要。
ここをきれいに”いなす”ことで、板は次のターン方向へ動き続ける。

B重心移動を実現する
ターン後半の板の動きに合わせて必要なのが、重心の落としこみになる。
このスキーと重心のクロスをうまく引き出すことで、次のターンを早く捉えることが出来る。
また、早く捉えることで次の開放局面へつながる運動サイクルも改善される。
この運動サイクルの改善が最も重要な要素のひとつになる。
もう一つ、重心の落としこみが縦方向の重心移動だとすれば、横方向への重心移動の意識も重要。
横方向の重心移動は、板を有効に撓ませ、開放する力を導くために必要不可欠になる。
この、横の移動を出し、その速さを求めていくことができれば、板の撓み戻しを最大限に引き出せるようになる。
いわゆる、2軸の滑りというやつ。

横方向への移動によって、板のタワミを引き出す。


Cスィズル運動を考える
ここまでくると、インラインのスィズル運動をターン運動の中に取り込むことが出来るようになる。
スィズルでは、ターンを2局面に分けて考えることが必要。
Tターン前半の開きだし加速運動。
Uターン後半の開き戻し減速運動。
U<Tなら減速運動となり、T>Uならば加速運動が可能になる。
このとき、Tの局面で加速状態うまく引き出すためには、インラインに対して重心が先行し、スネの前傾が軌道を捉えていることが良い(経験的に)。つまり、ターン前半では重心が落としこまれ、ターン軌道をしっかりと捉える体勢を早く作り出すことが理想的だと思う。

ターン前半、2コマ目のポジションを作ることが重要。
1個まめ目(ターンの最終仕上げ局面)と比べると体がスキーよりも落としこまれていることが分かる。
角が切り替わり、それに対しての体軸の位置決めがなされている。


D脚のストロークを生かす
脚のストロークを最大限引き出すことも重要。
これを可能にするのは”スキーの動き”を止めないということになると思う。
スキーの動きが引き出せれば、最もストロークが伸びたときにマックスの状態となり、いわゆる高い姿勢になる。
そこからスキーが抜けて次のターン局面へと向かうのだが、この部分では逆に低い姿勢になる。
このストロークの差をうまく引き出せれば、ターンの質はどんどん高まっていくと感じる。
また、自分から低い姿勢を作ろうとすればオシリが下がってしまう。
スキーの動きを引き出し、その動きを止めない運動と、重心移動を実現することで結果として脚のストロークが大きくなる。
上のコマ送りの写真で、2コマ目のポジションは、ターン前半の客のストロークを生かすことができるポジションといえる。


E自分なりに運動を調和させていく
ここまでの運動をうまく引き出し、全体のターン運動として最適化するためにはそれぞれをうまく調和させていく必要がある。
一つ一つの事柄にとらわれるのではなく、全体として最適化させることが必要。
これを一般には「運動の流れ」という表現で表しているといえる。


F課題
マダマダ初歩段階なので、急斜面での応用について考え中。
考えているイメージはあるのだが、何せまだ試していない・・・・。
おそらく、加速することよりもターン弧の質を優先させながらこの感覚を応用することで、もう一歩抜け出せるような気がする。
来シーズンの課題になると思う。


自分が今感じているのはこのくらい。
マダマダ未完成な部分がたくさんあるので、その先はさらに・・・・。

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