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05-06シーズンのテーマの3
「加速サイクルターン」

前回、05-06シーズンのテーマその2にて「加速ターン」について感じてきたことをまとめました。
そして、いまこれからいよいよシーズンインしようとしているこの時、このオフで考えてみたこと、インラインで試してみたことなどを交えて総括してみたいと思います。

そのなかで、ひとつ”仮説”をたててみようと思います。
自分の身体能力、あるいは現段階の力量などを総合的に考えると自分が最も良い結果を生むだろう滑りは・・・
「加速サイクルターン」であるという仮説です。

これを信じて05-06シーズンに挑もうと思っています。

前回、 「Cスィズル運動を考える」で、

インラインのスィズル運動をターン運動の中に取り込み、ターン運動を2局面に分けて考えてみました。
T ターン前半の開きだし加速運動。
U ターン後半の開き戻し減速運動。
において、 U>Tなら減速運動となり、T>Uならば加速運動が可能。
さらに、Tの局面で加速状態うまく引き出すためには、インラインに対して重心が先行し、スネの前傾が軌道を捉えていることが良い(経験的に)。
また、ターン前半では重心が落としこまれ、軌道をしっかりと捉える体勢を早く作り出すことが理想的だと思う。
と書き残しています。

この考察は非常に重要な要素を含んでいると思います。
@ ターン始動局面において、雪面をすばやく捉える
A このとき重心が落としこまれた状態でターン軌道をしっかりと捉え続けるポジショニング(体軸作り)
この二つの要素をふくんだ連続ターンをサイクル(循環)運動として実現できれば、とても質の高いものになると感じるのです。

そして、外力が十分に得られる状況、あるいは加速していくために積極的に動いていくことが難しい局面では、この運動サイクルを利用しながらターン軌道を捉えることを主眼に置く滑り=
「加速サイクルターン」として活用できるのではないか?と考えています。

・・・まあ、早い話、どんな条件・状況でも加速ターンを求めることは不可能。
でも、その要素を含む運動が常に実現できれば、技術の使用範囲が広くなり、その深みが増してくると考えるワケ。
運動サイクルをコントロールできれば、状況・条件によっていろんな運動幅が出てくると思います。

こういう考えに行き着いたのには訳があるんです・・・それがインラインスケート。
去年あたりから、インラインでのターンで、推進力を生む事が出来るようになり・・・。
でも、この時点ではまだ漠然としたものだったんですが、この運動を雪上でも応用できることに気づき・・・。
志賀高原でこれをビデオでとってみて・・・・「お・を!?いけてるんじゃない??」と思い・・・。
今年のインラインではかなり確信に近い理解が出来たという・・・ことで・・・。

実際にどういった運動になっているのかを分析してみたいと思います。

まず、加速運動サイクルで積極的に加速していくターンとそうでないターンを比べてみます。
05/11/05びんご運動公園(動画)
雪サブ たから
これをみて、どちらが加速ターンでどちらがそうでないかははっきりと分かると思います。
加速運動サイクルを活用した滑りでは、滑り出し4〜5ターンでターンスピードあがってきています。
つまり、最初の4〜5ターンでは加速運動サイクルを利用した加速ターンをしています。
中盤では、横移動の力を活用し、ターン変化を交えている部分でもターンスピードが落ちていません。
このとき体軸が螺旋状の動きをしているのがみてとれます。
こういった、ターン運動の質の差がどこから来ているのかという部分については、総合的なものになってしまうのですが、端的にいうと、上の@・Aの要素がが実現されていることが大きいと思います。
Aの「重心が落としこまれ」、これに伴い「ターン軌道を捉える体軸」をが実現できるようになると、自然に@の「捉えの速さ」につながってくるので、このあたりは表裏一体の関係といえるかもしれません。

さらに、雪上で1本の滑りの中で「加速サイクルターン」から「減速サイクルターン」へと変化しているものがあるので、それを見てみます。
05_GW_Shiga_Ichinose

え〜、足が終わっている滑りなので細かい部分は目をつむって(だんだん腰が浮いてきているんですね〜)・・・。
滑り出し直後は「加速”サイクル”ターン」になっており、徐々に「減速サイクルターン」へ変化。
最終的には完全に「止めるサイクルターン」になっている滑りです。
上部では、板が∞の動きをしているのに対し、下部ではスイング状態、さらには当てるだけのものに変化しています。
ターン運動サイクルの変化によって、同じすべりの中でもこれだけの差が生まれるんですね。

ここでもう一回確認しますが、「加速サイクルターン」は、加速することを念頭においたものではなく、”ターンの流れ”に意識を置いたものです。加速運動サイクルをキープすることで、ターンの連続性を高めるのですね。
ちょっと、表現が難しいですが・・・。
いうならば、「止めない流れ」から「止まらない流れ」へ。
さらには、自ら流れをリードし、作っていくことが出来る運動へ進化するという感じでしょうか。

では、その境界線はどこにあるのか??
上の@とAで書いたのですが、実際のすべりの中から見てみたいと思います。
連続写真
加速運動サイクル 減速運動サイクル
ターン後半
ニュートラル
ターン前半

ターン後半の仕上げポジション、ニュートラル、捉え部分について重心の落としこみ量の違いと、体軸の位置づけの違いがみてとれます。
重心の落としこみを実現し、ターン始動部分で体軸の位置づけがなされたものが加速サイクルターンの流れということになります。
減速運動サイクルでは、重心の落としこみ量が少なく、常に体の前で板をサバいているのが分かります。
この部分での運動の質的な違いが大きな差になっていることが分かります。

この質的な運動差は、ターン運動全体の流れと大きな関係があるといえます。
「加速サイクルターン」は、好循環なターン運動を使えている・・・ということになるんですね。



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