スケッチ その9
『アッティラ大王の自首(Stonehenge / Mr. Attila the Hun)』
(第一シリーズ:第13話より)
出演
警察署長・・・テリー・ジョーンズ
巡査部長・・・グレアム・チャップマン
ベリル巡査・・・ジョン・クリーズ
アッティラ大王・・・マイケル・ペイリン
手紙を読む声1・・・エリック・アイドル
手紙を読む声2・・・マイケル・ペイリン
手紙を読む声3・・・ジョン・クリーズ
はっきり言って内容も終わり方も全く意味不明ですが、そこがパイソンらしさでもあります。
石台に磔になってる強盗の周りを、下着姿の警官が奇声を上げながら踊りまわるカット。やがて、そのカットが新聞の一面に大きく取り上げられている場面に変わり、その新聞を読んでいる警察署長のシーンへ。
警察署長「なんてこったい! こんなんじゃ警察の評判ガタ落ちだよ!」
巡査部長「まったくです」
カメラが引くと、巡査部長は色鮮やかなブルーの婦人物のイブニングガウン姿(!)に毛皮のハンドバッグ、頭にはスコットランドヤードのヘルメット(!!)

インターコムのブザーが鳴り、署長が通話ボタンを押す。
警察署長「何だ?」
ベリル(声)「アッティラ・ザ・ハンです」
警察署長「誰だって?」
ベリル(声)「フン族の王、アッティラが出頭しました」
警察署長「(インターコムのマイクを切って)面倒臭ぇなぁ、もう! (巡査部長に)巡査、会ってやれ」
巡査部長「は? この格好でですか?!」
警察署長「・・・・分かったよ、私が行こう」
巡査部長「あ、緑のエプロンが隣にあったかも・・・・」
警察署長「いいっていいって! 俺が行って来るから、ここに居ろ!」
巡査部長「じゃ、アイロン掛けでもしてましょうかね」
署長はオフィスを出てカウンターに向かう。
警察署長「何処にいるって?!」
ベリル「こちらです」
巡査(ベリル)がカウンター内にいて、カウンターの前には、きっちりスーツを着た紳士が立っている。

警察署長「よし、向こうへ行ってろ!」
署長はベリルを押しのけ、紳士に尋問を始める。
警察署長「あんたが、アッティラ・ザ・ハンかね?」
アッティラ大王「左様、朕はA.T.ハン。朕の二親であるノーマン・ハン夫妻がふざけてこんな名前にしおった。うひゃひゃひゃひゃ!(奇妙な笑い)」

警察署長「では、ハン氏」
アッティラ大王「『ザ』とお呼びんさい。構わぬぞよ」
警察署長「(苦笑)では、ザ。今日は何の御用で?」
アッティラ大王「自首しに来たざんす」
警察署長「・・・・・・・・・・・・・・・で、何をやりました?」
アッティラ大王「大都市からの略奪と強奪と都市制圧」
警察署長「何だって?」
アッティラ大王「略奪、強奪、征服! その他9000件ぐらいの罪を犯したぞよ」
警察署長「・・・・ちょっと待ってください、ハン閣下」
署長はヒゲを毟り取ると、帽子に入れて被り直す。

警察署長「呼気テストをしてもらえますかな?」
アッティラ大王「全然全然全然構わぬぞよ」
警察署長「巡査、ハン試験機(ハナライザー)を!」
ベリル「(ストロー付きの風船を手に)こちらに」
警察署長「(風船を受け取って)え〜と、どうやって使うんだっけ?」
ベリル「息を吹き込んで、色が緑色に変わったらアッティラです」
警察署長「(アッティラに風船を渡して)では、やっていただけますかな」
アッティラは風船に二息ほど吹き込んで、所長に風船を返す。風船の色は変化しない。
警察署長「ふむ・・・・。ええと、(ベリルに)色が変わらなかったら、どうなるんだっけ?」
ベリル「(考えて)そん時ゃ、こいつがアレキサンダー大王という事だ!!」
警察署長「ハハハハ! 引っ掛かったな大王!!」
アッティラ大王 アレキサンダー大王「ちきしょう! アッティラに成りすませば安全だと思ったのに!」
警察署長「お前は大きなミスを犯した。これはハン試験機ではなく、アレキサンダー試験機だったんだよ! (ベリルに)連行しろ!!」
場面はいきなり手紙に変わる。
手紙を読む声1「拝啓、前のシーンと次の手紙に厳重に抗議する次第です」
場面は”次の手紙”に変わる。
手紙を読む声2「拝啓、前の手紙の抗議に対して抗議いたします。私は長年に渡りインドで暮らしており、今や顕著な公立学校の掲示板をしております。 ゾーイ・ラ・リュ准将(故人) 追伸、んぎゃ〜〜〜〜〜!(悲鳴)」
場面は三つ目の手紙に変わる。
手紙を読む声3「拝啓、私なんぞは30分置きにきっちりぶん殴られなどしましたが、まったく平気の平左でございます。精神と霞み目以外は。敬具。空軍大尉ケン・フランケンシュタイン(夫人)」
END
| 最後が抗議の手紙で終わるというのは、パイソンの中でも比較的多い展開。それにしても、出番少な目ですが、グレアムの女装が強烈ですな。特に今回は喋り方がごく普通なだけにそのギャップが一際凄いのです^^; しかし、スーツ姿のアッティラというだけでも驚きなのに、その正体がアレキサンダー大王だったという落ちは・・・・。それにしても、自首しにきて安全もへったくれもないでしょうに・・・・ |
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