そうは言っても読むのは楽しい
2004.1〜 2005.12
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2005.12.23(Fri)
記録的な大雪です。とは言っても、せいぜい15cm程度しか積もっていませんが。
陸君は大喜びで庭を駆け回って、雪に鼻を突っ込んだり、僕が投げた雪玉を追いかけたりしてました。
家族で旅行に行ってきました。高知県の四万十川〜足摺岬〜桂浜へと。
陸君はやっぱり大喜びで、四万十川の河原を走り回って、川に浸かって石を拾ったり、
足摺岬のジョン万次郎の銅像の側にいた猫どもに喧嘩をふっかけたり、海に浸かって石を拾ったり
桂浜の砂浜を掘って大きな穴をつくったり、海に浸かって石を拾ったり、
そんなこんなで疲れ果てて、帰りの高速道路の道中は車の中でコの字になって爆睡モード、
途中のSAで停車しても目を覚まさないぐらいに眠りこけていました。
陸君が可愛くて楽しそうで、こちらも楽しかったです。
さて次回は、ワントゥスリィで、ノーベル物理学賞受賞の湯川先生の御生誕日にでも。
ホミニッド ―原人― ネアンデルタール・
パララックス1
ロバート・J・ソウヤー SF 読了
【裏表紙あらすじ】
クロマニヨンが絶滅し、かわりにネアンデルタールが進化した世界で、量子コンピュータの実験をしていた物理学者ポンターは、不慮の事故でいずこかへと転送
させられてしまった。一方、カナダの地下の研究所で実験を行なっていたルイーズは、自分の目を疑った。密閉した重水タンクのなかに異形の人物がいきなり出
現したのだ!並行宇宙に転送されたネアンデルタールの物理学者の驚くべき冒険とは・・・・・・?ヒューゴー賞受賞作
【帯のあおり文句】
ヒューゴー賞受賞!
量子コンピュータの実験中に、事故で並行宇宙に転送されたネアンデルタール物理学者ポンターの波瀾万丈の冒険を描く話題作。
ヒューマン―人類―ネアンデルタール・パララックス2
ロバート・J・ソウヤー SF 読了
【裏表紙あらすじ】
量子コンピュータの実験中の事故で、ネアンデルタールの物理学者ポンターは、クロマニヨンが進化した人類のいる並行宇宙へ転送されてしまった。なんとか無
事に故郷の宇宙に戻ったポンターは、女性大使プラットとともにふたたび人類の宇宙へ旅立つ。双方の交流によって、文化や科学などに大いなる貢献がもたらさ
れるはずだった。だが、人類の宇宙では思いもよらぬ罠がポンターたちを待ち受けていた・・・・・・好評シリーズ第二弾
【帯のあおり文句】
ネアンデルタールの物理学者を待つ罠!
ネアンデルタールたちは並行宇宙との交流をついに開始するが・・・・・・
ヒューゴー賞受賞作に続く、待望の第二弾
ハイブリッド―新種―ネアンデルタール・パララックス3
ロバート・J・ソウヤー SF 読了
【裏表紙あらすじ】
ネアンデルタールの物理学者ポンターは、クロマニヨンが進化した人類のいる並行宇宙とネアンデルタールが進化した自分たちの宇宙とをつなぐ恒久的な門を作
ろうとしていた。クロマニヨンの子孫である遺伝学者メアリは、ポンターとの結婚を真剣に考えはじめる。だが、メアリたちの住む宇宙の地球には数万年ぶりに
磁場の崩壊がせまっていた。この天変地異は、人類にいったいどんな影響を与えるのか・・・・・・好評の三部作、完結篇
【帯のあおり文句】
地球にせまる恐るべき危機!
メアリの住む世界で磁場が崩壊しようとしていたが・・・・・・
ヒューゴー賞受賞作にはじまる三部作、ついに完結。
【ひとことじゃないネタバレちういの感想】
△。三部作全体として△。ああ、もったいないなぁ、というのが読み終わった後の一番の気持ち。一作目『ホミニッド』は確かに興奮したし、ヒューゴー賞受賞
も納得の◎だよ。この三部作は、時系列的にも謎解きとしても一作目から三作目まできちんと繋がってるし、三部作というよりも長い長編小説の三分冊。だか
ら、全体を一つの長篇とすると△になるかな。○にしても良いけど、読み進めるうちにだんだん面白みに欠けていくからな。
一作目『ホミニッド』で、並行宇宙のネアンデルタール世界と人類文明の世界との比較が面白く、また、ネアンデルタール世界での法廷サスペンスも繰り広げら
れて、面白く読めた。他にも地球磁場の逆転とかネアンデルタールとホモ・サピエンスの遺伝的相違の解明とかSFアイデアがいっぱい詰まっていて期待大。
で、二作目『ヒューマン』になって、ネアンデルタール並行宇宙という面白みのある設定がそこからあまり展開されず、でも異人種間(あ、これって白人と黒人
とかいう異人種間じゃなくって、ホントの文字通りの異人種間だな)のロマンスとかがあってまあまあ読めた。三作目『ハイブリッド』で、初めは一番のSF的
キモだと思っていた磁場の逆転が描かれるには描かれるが、あまりにショボすぎるし、物語と絡まってなくて、最後に無理矢理詰込んだみたいにポカンと浮いて
しまっている。いろいろ面白い展開が期待された題材だけに、もったいないし、期待はずれ感が大きい。
全体的に白人批判と言うかアメリカ批判、物質文明批判、男性の暴力性に対する批判とか、そんなものがやたらと鼻に付く。著者はカナダ人で、アメリカとカナ
ダ
は違うんだとか力一杯言われてもねぇ。日本人から見れば、っていうかおそらく世界的にも、おんなじ北アメリカじゃん、白人社会じゃんって思う程度のこと。
物質文明批判とかしてみても、スタトレネタはさんざん出てくるし、最後にホモ・サピエンス世界の一番うまい食べ物がケンタッキーフライドチキンって、ユーモアのつもりで入れたん
だろうけど、笑えないギャグにしか感じられん。
脳の構造の違いで、
ネアンデルタールは幻視的超常現象体験ができず、神や信仰が生まれず、ホモ・サピエンスには神や信仰が生まれたんだ、
とか言われても、コチトラ無宗教の無神論者でんねん。“脳の構造と磁場と信仰の関係”という題材は面白いけど、物語の中であまり効果的に機能していない
し。ホモ・サピエンスのメアリとネアンデルタールのポンターとの結婚後の子供を作るかどうかで、メアリは
その神を感じることのできる脳の構造を持たせるべきか否かで悩んだりしているくせに、自然には子供ができないから両方の遺伝子を自由に切り貼りしていわゆ
るデザイナーズベイビを作ることにはいっさい悩まないんだよな。そこらへんの倫理観がずれてるよなぁ。
暴力性にしても男性の専売特許じゃないと思うし。登
場人物たちは誰も彼もがネアンデルタール世界がまるでパラダイスだと思っているんだけど、そのネアンデルタール世界にしたって、御都合主義が目について納
得できないし、暴力性を持つ者や理性を抑えられない者、犯罪者はその親子を含めて去勢、避妊させられるっていう優生的断種を歴史的に繰り返している世界
で、ポンターにしたってメアリをレイプした犯人(もちろんホモ・サピエンス)を勝手に去勢したりする。そん世界は理想じゃないと思う。最後
にそのユートピアは、いろいろバタバタしたサスペンスがあって、結果的にホモ・サピエンスの男性の魔の手から逃れることができ守られた場所となるんだけ
ど、それって、直接攻撃ではないにしても、ホモ・サピエンスの男性だけを狙った生物兵器無差別テロじゃねえか。それで、めでたしめでたしってもなぁ、後味
悪いぞ。
千年紀末古事記伝ONOGORO 鯨統一
郎 ミステリィ? 読了
【裏表紙あらすじ】
日本最古の歴史書であり、物語も謎もふんだんの「古事記」。天武天皇に命を受け、巫女として類い希な能力を有する稗田阿礼が感知した真の日本の歴史は実に
驚愕的なものだった。古事記に隠された日本人の重大な秘密とは?ベストセラー『邪馬台国はどこですか?』で颯爽とデビューを飾った著者が、有史以来の謎を
解き明かす、鯨語訳古事記、千年紀末(ミレニアム)出版!
【帯のあおり文句】
なし
【ひとこと感想】
△。
新千年紀古事記伝YAMATO 鯨統一郎
ミステリィ? 読了
【裏表紙あらすじ】
「古事記」に描かれた記述を通じて解き明かされる邪馬台国、ヤマトタケル、神功皇后など古代史の謎の数々と、古事記成立に秘められた驚くべき真相とは?
――日本最古の歴史書としてあまりにも名高い「古事記」の、歴史的叙述と神話的物語が織りなす世界に今、まったく新しい生命が吹き込まれる!奇想天外な発
想と大胆な推理で読み解く超歴史ファンタジー、新千年紀(ミレニアム)を迎えて、遂に登場。
【帯のあおり文句】
なし
【ひとこと感想】
△。上のと続いてるんで一緒に書くけど、別に古事記を読み解いたっていうほどの大層なものではないぞ。ま、鯨氏だもんな。変なギャグが所々にあったりする
が、いまいち笑えず。
ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い
西尾維新 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
「生きている以上、世界の終わりを物語の終わりを、諦めることはできない」
“人類最悪の遊び人”たる「狐面の男」は「ぼく」こと“戯言遣い”に断言する。玖渚友との決別。想影真心の暴走。そして、復活する哀川潤・・・・・・。シ
リーズすべてを貫く伏線の楽譜(スコア)は絡まり合い、一気に奔流(クレッシェンド)をはじめる!
そして、そして、そして、そして、そして――、ゼロ年代の小説界を駆け抜ける新青春エンタの決定版、<戯言シリーズ>、その最終楽章となる『ネコソギラジ
カル』三部作、ついに大団円(フィナーレ)!完全燃焼、西尾維新!!
【帯のあおり文句】
新青春エンタ<戯言シリーズ>!ぼく達は、幸せになった。
ついに大団円(フィナーレ)!完全燃焼、西尾維新!
【ひとこと感想】
○。だけど、いまいち。なんだよ結局、仲良し親子かよ。
ディアスポラ グレッグ・イーガン
SF 60%
2005.11.11(Fri)
いやあ、我らが阪神タイガースは惜しくも(あんな展開じゃ、ちっとも惜しくないけど)日本一を逃してしまいました。
二連敗した時点で、そこから四連勝したらちょうど僕の誕生日に日本一の胴上げだ!などと皮算用してましたが、残念でした。
そんなことは早く忘れて、と。
そんなこんなでまた一つ齢を重ねました。
そろそろ年賀状の絵柄を考えなくっちゃね。なんかこの台詞、毎年書いてるな。来年は戌年なので陸君ベースの絵にしよう。
さて次回は、いつもの日程からちょっとずらして、天皇誕生日にしようかな。
空獏(くうばく) 北野勇作 SF
読了
【裏表紙あらすじ】
昔々のこと。世界が古くなったので、えらい人たちは獏を創って、新しい世界を夢見てもらうことにしました。みんなは安心して獏のなかで眠りにつきました。
でも、やがて獏は不安に囚われてしまったのです。自分のなかの人たちは実は死んでいるのではないか、と・・・・・・まあ、そんなこんなで私は、戦いつづけ
ているわけだ。商店街で敵を待ち伏せしたり、ヒト型戦闘機械に乗り込んだり、西瓜太郎の指揮で悪の王国に奇襲をかけたり。でも肝心の私とは誰か、まったく
思い出せないのだけれどね、あの夕陽のきれいな街の風景以外は――9つの短篇と10の掌篇が織りなす、不条理で情けなく、けれどヒトに優しい戦争の話。
【帯おあおり文句】
空っぽの獏が食べる戦争の夢はあまりにも空漠としているけれど、その空は泣きたいくらいきれいで・・・・・・
【ひとこと感想】
△。まあ、いつもの夢かうつつかなんじゃらホイな話だけど、タイトルやあらすじに書いてある設定からして“夢”であることが明確だし、その夢は不安感が前
面に押し出された、明らかに悪
夢であって、“ヒトに優しい戦争の話”ではない。
デカルトの密室 瀬名秀明 SF
読了
【裏表紙あらすじ】
世界的な人工知能コンテストに参加するためメルボルンを訪れていた尾形祐輔は、プログラム開発者の中に、10年前に夭逝したはずの天才科学者・フランシー
ヌ・オハラという名前を発見する。
本物なのか?同姓同名の別人か?訝る祐輔の前に現れたのは、紛れもなく祐輔の知るフランシーヌその人、そして彼女をそっくり真似てつくられた、窮極のアン
ドロイド「人形(ドリー)」だった。
混乱する祐輔に、彼女はとあるゲームを提案する。迷走するゲームの果て、祐輔は密室に幽閉され、フランシーヌは祐輔のつくったロボット・ケンイチに射殺さ
れてしまう――。
他者の心を推測できない美貌の天才科学者・フランシーヌ。
ロボットに心を与えようとする、半身不随のロボット工学者・祐輔。
ヒトの心の謎を追求し続ける進化心理学者・玲奈。
祐輔、玲奈と共に暮らしながら、「心」を育もうとするロボット・ケンイチ。
ケンイチの成長は、人間の心のあり様も変えてゆく。ロボットとヒトは心を通わせることが出来るのか?AIの「自由意志」とは何か?謎を解く鍵は、「物語」
を読むあなた自身、そしてケンイチの中に――。
哲学と科学が交差するとき、あなたはケンイチと共鳴し、まったく新しい感動に震えるだろう。
【帯のあおり文句】
奇妙な密室に閉じ込められた科学者は叫び、<ぼく>は、彼を捜してさまよう――。
『パラサイト・イヴ』から10年。あの瀬名秀明が、新たなる「脳と心」の謎に挑む!
人工知能は、自らの意思で「殺人」を犯すことができるのか?人間と機械の境界は、「心」は、どこにあるのか?
【ひとこと感想】
○。知能と自由意志いう超難問に取り組んだだけあって、かわされる議論は難解でよくわからん。だけど、脳みそが刺激されておもろいぞ、これ。
ホームタウン 小路幸也 ミステリィ
読了
【裏表紙あらすじ】
北海道・札幌の百貨店で働く行島柾人のもとへ、妹の木実から数年ぶりに手紙が届いた。柾人と木実は両親を不幸な経緯で亡くした過去があり、以来付き合いは
疎遠なものになっている。手紙は結婚するという連絡だった。妹の結婚を素直に喜ぶ柾人だったが、式も間近になって木実と婚約者の青山がほぼ同時に失踪す
る。危機を感じ取った柾人は、二人を捜し出すため決して戻ることのなかった故郷へ向かう。
【帯のあおり文句】
僕らはあの夜、故郷の街を逃げ出した。もう二度と、帰れないと思いながら――。
“あの頃”を忘れられない、すべての人に捧げる青春ロードノベル
【ひとこと感想】
△。どうも小路氏の小説って、御都合の部分が目についたりして、後味が悪いような気がする。妹と婚約者の同時失踪は、複雑に絡み合ったりしているわけでは
なく、収束するわけでもなく、結局別々のものであって分散したまま。婚約者側の失踪はまあミステリィだけど、妹の方は最後に明かされる失踪の動機も行動も
突飛すぎて、共感も理解も出来ない。それに、帯のあおり文句の意味/意図もまったく解らないんだけど。“あの頃”が幼少期のことなのか思春期なのか青春時
代のことなのかどの頃のことをさしているのかまったく解らんぞ。だって、この物語は、青春小説でも青春期を懐かしむ物語でもないんだもん。なんでこれが青
春ロードノベルなんだ??
陽気なギャングが地球を回す 伊坂幸太郎
サスペンス 読了
【裏表紙あらすじ】
成瀬は嘘を見抜く名人、さらに天才スリ&演説の達人、紅一点は精確な体内時計の持ち主――彼らは百発百中の銀行強盗だった・・・・・・はずが、その日の仕
事に思わぬ誤算が。逃走中に、同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯と遭遇。「売上」ごと車を横取りされたのだ。奪還に動くや、仲間の息子は虐め事件に巻き込ま
れ、死体は出現、札付きのワルまで登場して、トラブルは連鎖した!最後に笑うのはどっちだ!?ハイテンポな知恵比べが不況気分を吹っ飛ばす、都会派ギャン
グ・サスペンス!
【帯のあおり文句】
映画化!!
【ひとこと感想】
○。だいぶ前に発行されていたはずなのに、平積みされてたので、どうしたのかな?と思ったら、映画化されるらしい。ので、まだ読んでないし、その前に読ん
でみるかと手に取った。楽しいドタバタサスペンスでした。
血液魚雷 町井登志夫 SF 読
了
【裏表紙あらすじ】
放射線科医・石原祥子のもとに搬送されてきた心筋梗塞の患者は、かつての恋人・羽根田医師の妻、緑だった。だが、冠動脈に詰まった血栓の除去手術中、透視
画像に映り込んだのは、血流に逆行して移動する不気味な影。羽根田医師の強硬な主張により、その正体を解明すべく試験稼働中の<アシモフ>が投入されるこ
とになった。それは、挿入したカテーテルからナノ単位のビームを照射し、血管内をリアルタイムに撮影する世界初の装置だった。<アシモフ>のゴーグルを装
着し、血管内世界を体感していく祥子。やがて彼女の眼前に現れたのは、ミサイルのごとき形状とプロペラのような鞭毛を備えた謎の物体であった・・・・・・
人体という異世界を舞台に、極小存在と人類との息詰る攻防戦を描いた、現代版『ミクロの決死圏』。
【帯のあおり文句】
第3回『このミステリーがすごい!』大賞落選作品
SFにしか描けない存在がこの世界にはある
極小世界の凄絶な攻防戦を描く、現代版『ミクロの決死圏』
【ひとことじゃない感想】
××。ダメダコリャ。この医者達、反吐が出るほど酷い。物語としてもダメ。一応Jコレクションに名を連ねたのでSFとジャンル分けしたが、いまいち
SFではない。<アシモフ>のアイデアは面白いと思うが、謎の物体の生態やら進化やらの思索も不充分だし。まあミステリィとして書かれたらしいので、仕方
ないかもしれないが。ミステリィとしても、素人でも一番最初に思い浮かび疑うべきところを結局最後に一番の謎であったかのように明かされるんだもんな。よ
くこんなものが『このミス』大賞候補としてあがったものだ。こんなものはホラー文庫の一つにでも入ってればいい程度のものだ。いや決して、ホラー文庫の質
が低いとか言っているわけではないよ。ほら、あの手は玉石混交なところがあるじゃん。日本SFを代表するJコレや日本ミステリィを代表する『このミス』に
名を連ねるべきではないと言いたいだけ。
以下、ネタばれ注意。
謎の物体とか書いてあるけど、鞭毛という単語からも推測できるように、これは
動脈内を自由に移動できる寄生虫。で、この寄生虫がなんか悪さをしているのかというと、決しそういうわけはなく、致命的な症状などを引き起こすかどうかす
ら解っていない。推測として、動脈血が常に撹拌されているので血液がサラサラになりすぎちゃうから、人体の方がそれに対抗して血液が凝固しやすくなってい
るとか。それもどうかと思うが。じゃあ、タマネギを食いまくって青汁飲みまくって血液サラサラになった後、タマネギ食わなくなったら血栓が大量にでき
ちゃって、脳梗塞や心筋梗塞の危険性がタマネギ食う以前よりも増大するのか?
まあ、それはさておき、さしあたって人命に危険がないこの寄生虫を捕まえよう
と、カテーテルを心臓にまで突っ込んで心筋をカテーテルで叩いてしまって患者の心臓を止めてしまいそうになったり、大腿動脈に金属製のフィルターを入れ
て、それを寄生虫の激突でぶっ壊されて金属片が血管に突き刺さって異物ショックで殺しそうになったり、低体温療法で血流を抑えた上に凍らせた血栓を大動脈
に打ち込んで血管を収縮させてしまって血圧の急激な低下を引き起こして殺してしまいそうになったり、それらの手術中にしたって放射線科医と技師と看護婦だ
けで、循環器系の専門医とかいないんだもんな。人命無視のやりたい放題で滅茶苦茶。こんな場合の適切な療法は『放置・経過観察』程度で、そこまで無茶なこ
として躍起になって捕まえなくても、感染経路とか、別の観点から研究を進めるべきでしょう。最初の患者・緑の主治医である内科医も心筋梗塞の治療が終わっ
たら退院って言ってるじゃないか。しかも場所は市民病院だよ。大学の寄生虫や疫病の専門講座とかじゃなくって、市民病院だよ。おい、放射線科医、他にやる
べき仕事がたくさんあるだろうに。
今、最初の患者と書いたが、羽根田医師の妻・緑の次に、羽根田医師の元カノ・
祥子からもこの寄生虫が見つかる。放射線技師からは見つからず。と、ここで、素人目に見ても、感染経路として一番怪しいのは、共通の知人である羽根田で
あって、接触や経口ではなく性感染だろ?だったら、患者を殺しそうになるような手術なんかしてないで、羽根田を調べろよ。でも、ここの医者達はそんなこと
に興味はなく、感染経路を考えることすらしない。それで最後のエピローグで、羽根田が“俺の精液から見つかった。これで、感染経路だけはわかった”って、
お前、患者を殺しそうになるような手術をさんざんして捕まえようとする前に、お前がちょっと精液出してりゃ簡単に捕まったんじゃねえか。
医療倫理にもとる悪行の数々、反吐が出る。
朱雀十五シリーズ暗闇神事 猿神の舞 藤
木稟 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
昭和十三年、戦争の状況が深刻化するのと比例して、猟奇的な犯罪が頻発する帝都――。浅草で人気の歌舞伎一座・猿田屋では、襲名の儀式の最中、家宝の神刀
で、一族の一人が惨殺される。一方、隅田川界隈では、人々を震え上がらせる残酷な連続通り魔殺人事件が起こっていた。事件に巻き込まれた新聞記者・柏木洋
介と馬場刑事は「ミハシラツキ」の伝統を持つ猿田屋一族の謎に迫ろうとするが・・・・・・!?人気シリーズ、待望の書下し新作!
【帯のあおり文句】
人気歌舞伎一座を、次々に襲う惨劇。内臓を抜き取られた、連続猟奇殺人。
人間の内側は真っ赤、その色が私を魅了します
名探偵・朱雀十五が、禁断の「人魚伝説」に挑む!
【ひとこと感想】
○。表紙絵が怖い・・・・・・
ハイブリッド―新種―ネアンデルタール・パララックス3
ロバート・J・ソウヤー SF 60%
2005.10.10(Mon)
我らが阪神タイガースがセントラルリーグ優勝を決めました。嬉しい限りです。
しかし、やっぱり不届きなファンがいたなぁ。いやあれはただ騒ぎたいだけのダボであって、タイガースファンじゃないと信じたいです。
日本シリーズの相手はどこになるでしょうか。
ホークスとマリンズの決戦の結果次第ですが、岡田監督以下タイガース各選手も言っているように、二年前の忘れ物を取り返すんだから、
福岡ダイエ、じゃなかった、福岡ソフトバンクホークスが勝ち上がって欲しいかな。
でも、今年は、二年前に好リードでタイガース打線を沈黙させ、打撃でもすばらしい活躍をして、攻守ともにしてやられた城島君が戦線離脱してるしなぁ。
どうせなら、城島君のいる万全の体制のホークスと日本シリーズを戦って、それでもって勝って欲しいなぁ。
って、まだパシフィックリーグのプレーオフも終わってないけどね。
さて次回は、びっくりして耳がでっかくなっちゃった方やバカの壁を築かれた解剖学者さんのお誕生日にでも。
埋み火 日明恩 ミステリィ 読
了
【裏表紙あらすじ】
「俺は大山雄大。職業は消防士だ。消防士は、あんたと同じ人間だ。あんたが火事で死ぬのなら、俺も火事で死ぬ」
老人世帯で連続する失火による火災。住人は、“不運な偶然が重なって”焼死。赤羽台出張所の若手消防士、大山雄大は出火原因に疑問を持ちはじめていた。
・・・・・・これは、放火自殺なのか・・・・・・?
「何のために生きてるの?なんかね、もう、判らなくなっちゃったんだ」
閉塞した世の中を雄大が救う!
【帯のあおり文句】
生きる意味を問う感動長篇!
【ひとこと感想】
○。別に感動するほどのもんじゃないけど、雄大はヤル気がありそでなさそなのに、まあまあ活躍したりしておもろかったですよ。
九月は謎×謎 修学旅行で暗号解読 霧舎
巧 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
九月。霧舎学園2年生の二学期に入って最初のイベントは京都への修学旅行。琴葉と棚彦は学園理事長のさしがねにより、京都の六角屋敷で、ある秘宝を探す羽
目に。手がかりは六枚の地図とプリクラ。プリクラに書かれた「1四銀」の暗号を解く鍵は?学園ラブコメディーと本格ミステリーの二重奏、「霧舎が書かずに
誰が書く!」”霧舎学園シリーズ”。九月のテーマは暗号解読!
【帯のあおり文句】
秋の京都をめぐる暗号の謎 舞妓姿の琴葉が解決!?傑作学園ラブコメミステリ!
【ひとこと感想】
△。ほぼ二年もこのシリーズを書かずにあたためていたわりに、いまいちだなぁ。
τになるまで待って 森博嗣 ミステ
リィ 読了
【裏表紙あらすじ】
森林の中に佇立する《伽羅離館》。“超能力者”神居静哉の別荘であるこの洋館を、7名の人物が訪れた。雷鳴、閉ざされた扉、つながらない電話、晩餐の後に
起きる密室殺人。被害者が殺される直前に聴いていたラジオドラマは『τ(タウ)になるまで待って』。“ミステリー”に森ミステリィが挑む、絶好調Gシリー
ズ第3弾!
【帯のあおり文句】
超能力者の洋館での惨劇!森ミステリィが館モノに!?
“嵐の山荘”で起こる“密室殺人”!
【ひとこと感想】
△。単品の作品、館モノとしてはトリックがチープだな。わざとなのだろうけど。シリーズとしては、真賀田四季の姿が見え始めてきたので、今後が楽しみ。こ
のシリーズは、単作それぞれよりもシリーズ全体で大きな長篇としてみた方が面白そうだな。次作、そして完結が楽しみです。そういう意味では○にしても良い
かな。
LOVE 古川日出男 小説 読
了
【裏表紙あらすじ】
僕は速度だ。
あたしたちは全員同じだ。でも、あたしたちは全員、違うのかもしれない。
現代なんて三月後には消費されて、東京の記憶から消されるんだろうな。
ゆうべは運命の相手だと思ったのに!
俺は生き残ってやる。
俺は生き残っている。
人間てのはさ、自分よりも巨大な動物、ショクモツにはできないんじゃないかなあ。
【帯のあおり文句】
都市とそこで生きるものたちの喪失と再生を、鮮やかにきりとった青春群像小説
なんとも新鮮で、神話的で、「すべて」がある世界なんだ。――高橋源一郎
【ひとこと感想】
○。『ベルカ、吠えないのか?』の裏みたいな作品。写真に一枚一枚おさめられたような短いシーンが繋がれ、紡がれていく物語。そこにありながら普通の人々
には感じられないもう一つの世界が描き出されている。幻想小説みたいな感じ。
ニンギョウがニンギョウ 西尾維新
幻想小説 読了
【裏表紙あらすじ】
映画を見に行くことになったのは妹が死んでしまったからだ。私は平素より視覚情報に関しては淡白を貫く主義なので、映画を見るのは実に五年振りのこととな
り、妹が死んだのも、矢張り五年振りだった。回数を勘定すれば、共にこれが四回目である。映画を見るのは妹が死んだときだけと決めているのではなく、逆で
あり、妹が死んだからこそ、映画を見るのだ。そうはいってもしかしこうしょっちゅう死なれては私としても敵わない。日頃大きな口を叩いている友人達に合わ
せる顔がないというものだ。私には合計で二十三人の妹があるけれど、死ぬのはいつも、十七番目の妹だった。
【帯のあおり文句】
映画を見なければならぬ。
――十七番目の妹のために。
最早只事デハナイ想像力(イメージ)ノ奔流。
未ダ誰モ見タコトノナイ西尾維新ノ時間ノ尖端。
【ひとこと感想】
△。まあ、普通。別段面白くもない、特に実験的でもなく、いたって普通の幻想小説。でも、西尾氏にこの作風は望んでないよ、僕は。この作品でもっと面白い
幻想小説が書けていれば、または可能性が感じられれば、こういうのもアリかな、と思うけど、そこまで感じなかったなぁ。いつものライトノヴェルを、戯言の
ネコソギの下巻を書いてください。あと、装丁にちょっと金かけたんかもしれんけど、この内容で1500円は高過ぎ。そんなことしてたら、読者の西尾氏離れ
につながるかもよ>K社(いらんお世話か)
空獏(くうばく) 北野勇作 SF
50%
2005.09.09(Fri)
台風は兵庫県を直撃することはなかったけど、まるまる二日間強風域にさらされていて、庭のテッセンやらトウガラシやらの鉢植えが転がってしまってました。
さて次回は、『うる星やつら』『めぞん一刻』『らんま1/2』『犬夜叉』など数々のるーみっくを世に送り出した偉大なる漫画家のお誕生日に。
コカイン・ナイト J・G・バラード
ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
地中海に面した理想の高級リゾート地でその凶悪事件は起こった。五人が殺され犯人は逮捕。だが、本当に彼の犯行なのか?口をつぐみ、快適この上ない生活を
享受する住人たち。エロスと犯罪が見え隠れするこのミステリアスなヴィラで、弟の無実を信じ、調査を始めた旅行作家が見たものとは・・・・・・。現代イギ
リス文学界最大・最高の作家が挑む人類の未来、驚愕の結末が待つサスペンス。
【帯のあおり文句】
高橋源一郎氏 絶賛! 優れた小説の最大の特徴とは、予言的であることだ。
エロスと犯罪・・・・・・人類の未来はそこにあるのか?目眩と享楽のサスペンス。
【ひとこと感想】
◎。いや、もうほとんど徹夜で一気読み。五人が殺された事件はこの小説内では初めの小さな謎にしか過ぎず(とはいっても最後の最後まで明かされることはな
く一貫した謎の一部として存在し続けるのだが)、その謎を追い次々に提示される仮説、そのうちに迷宮に入り込んだかのように作品世界に取り込まれ、さらに
大きな謎が立ち上がってくる。すごいぞ、これ。
死神の精度 伊坂幸太郎 ファンタ
シィ? 読了
【裏表紙あらすじ】
なし
【帯のあおり文句】
俺が仕事をするといつも降るんだ
クールでちょっとズレてる死神が出会った6つの物語
1)CDショップに異常に入りびたる
2)苗字に町や市の名前がつかわれている
3)受け答えが微妙にずれている
4)素手で人に触ろうとしない
5)いつも雨にたたられている
そんな人が近くにいたら死神かもしれません
【ひとこと感想】
○。
子供たち怒る怒る怒る 佐藤友哉 ミ
ステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
過去の呪縛から逃れるため転校した神戸の小学校では、奇妙な遊びが流行っていた。「牛男」と呼ばれる猟奇連続殺人鬼の、次の犯行を予想しようというのだ。
単なるお遊びだったはずのゲームは見る間にエスカレートし、子供たちは否応もなく当事者となっていく――(表題作)。
新世代文学の先鋒が描き出す、容赦ない現実とその未来。ボーナストラックとして書き下ろし二編を収録。
【帯のあおり文句】
書き尽くせ、たたき尽くせ、壊し尽くせ!こんな世の中も、文学も。
現実を駆逐した先にしか、僕らの世界は来ないのだから。
【ひとこと感想】
△。うーん、短編集なんだけど、どれもこれもなんか尻切れとんぼみたいな感じ。
ハイドゥナン上・下 藤崎慎吾 SF
読了
【裏表紙あらすじ】
上:西暦2032年。未曾有の地殻変動によって、南西諸島に沈没の危機が迫っていた。地球科学者・大森拓哉の警告により政府特別機関が設立されるが、その
目的は領海=海底資源喪失を見越しての既得権確保にあった。政府の対応に憤る植物生態学者・南方洋司、地質学者・菅原秀明ら6人の科学者は、独自の
<ISEIC理論>によって地殻変動を食い止めるべく、極秘プロジェクトを開始する。いっぽう共感覚をもつ青年・伊波岳志は、南方らに同行して訪れた与那
国島で、巫女的存在であるムヌチの後間柚と出会う。「琉球の根を掘り起こせ」なる神の声を聞いたという彼女は、“14番目の御獄(ウンガン)”を探してく
れるように岳志に依頼するのだが・・・・・・日本SF史上最高の科学小説、ついに刊行
下:与那国島の伊波岳志は、海中の遺跡ポイントが“14番目の御獄”であることを突き止めた。時を同じくして、水深6000メートルの南西諸島海溝では、
深海調査船<しんかいFD>のパイロット・武田洋平が巨大な人工構造物を発見していた。その符号を検証する南方洋司ら科学者の目的は、地殻変動を食い止め
る唯一の鍵<ISEIC(圏間基層情報雲)理論>の実践にあった。しかし、事態はすでに切迫していた。遺跡ポイントへの祈りを通して地中世界を垣間見た後
間柚は、「大地の炎が琉球を焼き尽くす」という神の予言を聞く。いっぽう、海底資源を狙う中国の干渉が激化するなか、ついに海底火山が噴火、破滅へのカウ
ントダウンが開始される・・・・・・構想5年、執筆3年、2000枚の超大作、堂々完結
【帯のあおり文句】
上:ベストSF1999第1位『クリスタルサイレンス』から6年 『日本沈没」を凌ぐ傑作、ついに誕生
沖縄トラフの地殻変動、マントル細菌、尖閣諸島の日中対立、デネブサテライト、キンバーライト噴火、そして南西諸島沈没の危機。
人類は、地球と和解できるのか?
下:構想5年、執筆3年――生命圏のすべてを描破する2000枚 日本SF史上最高の科学小説
共感覚、与那国の神、量子コンピューター、海底遺跡、圏間基層情報雲、深海調査船<しんかいFD>、エウロパの生命、そして星の魂込め。
伝説の地、ハイドゥナンは何処に――
【ひとこと感想】
◎。すごい。帯のあおり文句にあるようなキーワードに関して、詰めに詰込んだりの大作。火山・地震のSFといえば石黒耀氏の『死都日本』『震災列島』が最
近では秀逸だと思うが、それらはコトが起こった後でのパニックSF、ディザスタSFって感じが強いけど、この『ハイドゥナン』は、コトが起こりそうなので
それを防ぐために科学者たちが独自の理論を駆使して奔走する本格SFな感じ。しかもチームを組む科学者たちがそれぞれ、別々の様々な分野の専門家であると
いう、なんちゅうかAチームっていうかそんなところも魅力的。っていうか、彼らのチーム名である『隠れマッドサイエンティスツ』って言葉の響きが僕の琴線
に触れただけかもしれんが。
埋み火 日明恩 ミステリィ
15%
2005.08.08(Mon)
『宇宙戦争』を観た。○。震えたね。『ET』なんかで地球人の友達となる心優しい宇宙人を描いてきたスピルバーグのおっさんが、地球侵略もので圧倒的な暴
力を描ききった。すげえ。いやあ、怖かった。ちょっとしたホラーなんか目じゃないくらいに怖かった。しょっぱなのトム・クルーズとその息子のキャッチー
ボールのシーンからなんだか不穏な空気を醸し出していて、それがまたその後の展開を予見
させるように恐怖をあおる。そして局地的な雷を伴った嵐が吹き荒れ、その直後、落雷のあった箇所でドンドンドンと地響きが起こり、その心臓の鼓動のような
地響
きがさらに恐怖をあおり、凄まじい地響きとともに地面が割れ、そこからドドーンと巨大な機械兵器が現れる。そして、その機械兵器が殺人ビームを吐き散らし
ながら、辺りを破壊し尽くし、逃げ惑う人々を容赦なく殺戮していく。しかも、スピルバーグのおっさんは殺人ピームで人々が灰燼に化し、蒸発していく様子を
ドアップで容赦なく見せつけるのだ。コワイコワイ。そこからトム・クルーズは、息子と幼い娘(ダコタちゃん)を離婚した元妻のもとへ送り届けるために(離
婚した元妻から週末だけ一時的に子どもたちを預かってたのだ)、それらの兵器からの逃避行をはじめる。殺戮兵器は世界中で現れているので、その行く先々で
も殺戮兵器は次々と現れ、暴虐の限りを尽くす。パニックに陥った人間たちの狂気とか火だるま暴走列車とか大量の死体が流れてくる川とか人間の血を吸ってま
き散らす機械兵器とか。そしていちいち喚き散らし悲鳴をあげるダコタちゃん(とはいっても、その演技は素晴らしいし存在感もすごいぞ)。スピルバーグの
おっさんは『側にいる人を抱きしめたくなるような感動ドラマ』みたいな事を言ったそうだが、嘘だ。いや、子供連れで見に行った方々が、あまりの暴力を見せ
つけられて泣き
叫び出す我が子を抱きしめて、見せないように目を塞いだりするってことはあるかもしれない。感動ドラマを期待して観に行った人が目を丸くして恐怖を覚えて
いるかもしれないとか考えて、スピルバーグのおっさんはほくそ笑んでるに違いない。まあ、難が無いわけではない。あのオチは、『あっけなさ過ぎ』とか『何
百万年も監視してたくせにそんな事も感知できなかったのか?』とか突っ込みたくなる。だけど、これは『宇宙戦争』だからなぁ。あのオチしかありえないの
で、それはそれで良いんだけど、殺戮兵器が何者なのかを突き止めようとする者はいなくて、いきなりあれは異星人の兵器だとか平気で言い出すし、とにかくト
ム家族の逃避行を描いていて(逃避行をリアルに描いて、少しだけ子供たちとの絆を深めて、結局のところは元のあの日常に戻っていくんだろうなぁと思わせる
あの結末はそれはそれでアリだと思うが)、科学的な説明なんかまるでないし、どうもただ単に理不尽な厄災に巻き込まれるディザスター映画ではあっても、い
まいちSFで
はない。しかし、あの大スペクタクルは素晴らしい。
さて次回は、カーネル・サンダース氏の御生誕日にでも。今年も道頓堀を泳がされそうになったりするのかなぁ。我らが阪神タイガースは優勝するはずだけど、
サンダース人形は道頓堀に浮かべられたり沈められたりされませんように、っていうかそんな不届きなファンがいませんように。
ブランコのむこうで 星新一 SF
読了
【裏表紙あらすじ】
ある日学校の帰り道に、もうひとりのぼくに出会った。鏡のむこうから抜け出てきたようなぼくにそっくりの顔。信じてもらえるかな。ぼくは目に見えない糸で
引っぱられるように男の子のあとをつけていった。その子は長いこと歩いたあげく知らない家に入っていったんだ。そこでぼくも続いて中に入ろうとした
ら・・・・・・。少年の愉快で、不思議で、すばらしい冒険を描く長篇ファンタジー。
【ひとこと感想】
○。久しぶりに星氏のSFを読んでみたけど、やっぱり良いなぁ。
ぶらんこ乗り いしいいんじ 小説
読了
【裏表紙あらすじ】
ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。声を失い、でも動物と話ができる、つくり話の天才。もういない、わたしの弟。――天使みたいだった少年
が、この世につかまろうと必死でのばしていた小さな手。残された古いノートには、痛いほどの真実が記されていた。ある雪の日、わたしの耳に、懐かしい音が
響いて・・・・・・。物語作家いしいしんじの誕生を告げる奇跡的に愛おしい第一長篇。
【ひとこと感想】
△。うーん、面白いよ、これ。なんとなく胸にぐっとくるお話。だけどちょっと納得いかないようなお話もあって。
オーデュボンの祈り 伊坂幸太郎 ミ
ステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか
言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無惨にもバラバラにされ、頭を持ち去ら
れて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?
【ひとこと感想】
○。
ルドルフ・カイヨワの憂鬱 北國浩二
SF 読了
【裏表紙あらすじ】
新生児に先天的な脳障害を引き起こす「ゲノム・ウイルス」。この新種ウイルスによって甚大な被害を被ったアメリカ合衆国では、自然出産を禁止し、体外受精
や胎児のDNAスクリーニングが義務化されようとしていた。
そんな中、遺伝子関連問題を専門に扱う弁護士ルドルフ・カイヨワは、ある病院の不正卵採取疑惑を調査するうちに、大きな陰謀に突き当たることとなった。彼
は友人の私立探偵オタや、依頼人の美女ローラらとともに謎に迫るが、やがて自らの出生にまつわる秘密にもかかわることとなっていく・・・・・・。
選考委員各氏から、群を抜くリーダビリティーと、エンターテインメントとしての完成度を高く評価された、近未来ハードボイルドの傑作!
【帯のあおり文句】
第5回日本SF新人賞佳作入選作
この物語のもっとも悲劇的な側面。それは、被害者が、胎児であること――。
謎のウイルスに冒された合衆国。弁護士カイヨワの調査は、巨大な陰謀につきあたる・・・・・・・。
近未来ハードボイルドの傑作!
【ひとこと感想】
○。
ゴーディーサンディー 照下土竜
SF 読了
【裏表紙あらすじ】
監視システム「千手観音」によって、統合的な治安維持が進んだ日本で発達した新型のテロル。それは、生きている人体に仕込んだ爆弾――擬態内臓による、自
爆攻撃であった。
警察の機動隊爆発物対策班に所属する心経初(しんぎょうはじめ)は、擬態内臓を除去することを任務としている。すなわち、「対象」の人物を捕捉して、生き
たまま「解体手術」を施すという仕事。成功イコール「対象」の死を意味するこの仕事を、機械的に淡々と進める心経であったが・・・・・・。
オリジナリティ溢れる独特のセンスが選考会で高く評価され、22歳という史上最年少の受賞者が誕生した。鮮烈のデビューに読書界の衝撃必至!
受賞作のプレ・ストーリーである、短篇「仏師」も特別収録。
【帯のあおり文句】
第6回日本SF新人賞受賞作
騒がしい日曜日(ゴーディーサンディー)に、事件は起こる・・・・・・。
史上最年少受賞者、22歳の新鋭、衝撃のデビュー!
【ひとこと感想】
○。生体反応が低下したり停止すると爆発するので生きたまま麻酔なしに解体するとか、その対象がテロリストに誘拐されて擬態内臓を埋め込まれた年端も行か
ない少女だったり、結構スプラッタで悪趣味。今までこの新人賞では、殺人は起こってもまあふつうのミステリィ系だとかウルウル感動系ファンタシィだとか爽
快系だとか、そういったモノが多かったので、この設定にはびっくりした。
火事と密室と、雨男のものがたり 浦賀
和宏 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
“奇跡の男”八木剛士の周辺で何故か頻発する怪事件。女子高生の首吊り死体が発見され、無差別放火事件が連続する。世の中を恨み続けて生きてきた剛士が、
唯一出会った理解者・松浦純菜と事件を調べるうちに、ある一人の男に辿りつく。孤独に徹しきれない剛士の心に芽生える複雑な想いを、青春ミステリの先覚
者、浦賀和宏が切なく描く!!
【帯のあおり文句】
青春が、“人生の春”って本当ですか!?
俺を拒絶した世界に復讐を!!切ない恋のミステリ!
【ひとこと感想】
△。何が切ない恋のミステリだよ。単に男子の性妄想だとか屈折だとかじゃないか、うっとうしいだけ。
QED〜ventus〜熊野の残照 高田
崇史 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
和歌山県・紀伊半島に位置する、古来からの信仰深い土地“熊野”。浄不浄を嫌わず、黄泉の国との謂れもある熊野三山――熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野
那智大社――の神々には意外な逸話が隠されていた・・・・・・。伝承にまつわる一寸の「?」から歴史を辿る桑原崇と棚旗奈々の旅路は、故郷を捨てた悲しい
運命を生きる神山禮子と共に、熊野が孕む深遠な謎へと迫っていく!!
【帯のあおり文句】
牛王宝印に秘められた八咫烏の正体と熊野三山の謎を解く!
和歌山・熊野を舞台に、旅する「QED」第10弾!
【ひとこと感想】
△。とはいっても、最近のQEDの中では一番良かった。いつものように朝廷と鬼と鉄の関係も出てくるには出てくるが、そこいらは登場人物たちにとっては今
更言うまでもなく当たり前のこととしてさらっと流されてて、それとはべつに熊野三山の参拝順序だとかその背景だとかの謎を追うことに重点を置いているから
な。しかし、今度は事件らしい事件が起こらない。事件と歴史の謎をリンクさせるとかいう以前に、その土地の風習から起こりうる事件を無理矢理持ってきて、
とりあえず作品中にまぶしておいたって感じ。しかも、あからさまな叙述トリッ
クだし。
コカイン・ナイト J・G・バラード
ミステリィ 30%
2005.07.07(Thu)
ハウルの動く城のペーパクラフトを作ってました。エプソンのサイトからダウンロードしてきたものです。
結構パーツが多くて、複雑で細かい作業でしたが、二週間ほどで一応完成。一カ月ぐらいかかると思ってたんだけど。
思ったより早く完成したのは、ちょっと適当に雑に作ったりしたから。
糊しろが合わなかったり、妙なゆがみやたわみが出たりもしたけど、そこはちょっと削ったり、切り取ったりして、適切に対応。
完成品はこちら→
あ、目、つぶってる。
えっと、七夕なので笹の葉にあしらってみました。写真をクリックすると前後左右各面からの写真を載せております。
後日、陸君がこのペーパクラフトをとても欲しがったので、あげたところ、
ものの5秒ほどでバラバラに分解されてしまいました。
さて、次回は、王菲か北天佑のお誕生日にでも。
ホミニッド ―原人― ネアンデルタール・パララックス1
ロバート・J・ソウヤー SF 読了
【裏表紙あらすじ】
クロマニヨンが絶滅し、かわりにネアンデルタールが進化した世界で、量子コンピュータの実験をしていた物理学者ポンターは、不慮の事故でいずこかへと転送
させられてしまった。一方、カナダの地下の研究所で実験を行なっていたルイーズは、自分の目を疑った。密閉した重水タンクのなかに異形の人物がいきなり出
現したのだ!並行宇宙に転送されたネアンデルタールの物理学者の驚くべき冒険とは・・・・・・?ヒューゴー賞受賞作
【帯のあおり文句】
ヒューゴー賞受賞!
量子コンピュータの実験中に、事故で並行宇宙に転送されたネアンデルタール物理学者ポンターの波瀾万丈の冒険を描く話題作。
【ひとこと感想】
三部作読了後に。でも、現代文明批判がちょっとくどくて鼻に付く感もある。
ヒューマン―人類―ネアンデルタール・パララックス2
ロバート・J・ソウヤー SF 読了
【裏表紙あらすじ】
量子コンピュータの実験中の事故で、ネアンデルタールの物理学者ポンターは、クロマニヨンが進化した人類のいる並行宇宙へ転送されてしまった。なんとか無
事に故郷の宇宙に戻ったポンターは、女性大使プラットとともにふたたび人類の宇宙へ旅立つ。双方の交流によって、文化や科学などに大いなる貢献がもたらさ
れるはずだった。だが、人類の宇宙では思いもよらぬ罠がポンターたちを待ち受けていた・・・・・・好評シリーズ第二弾
【帯のあおり文句】
ネアンデルタールの物理学者を待つ罠!
ネアンデルタールたちは並行宇宙との交流をついに開始するが・・・・・・
ヒューゴー賞受賞作に続く、待望の第二弾
【ひとこと感想】
三部作読了後に。ううむ、良いところで終わりやがって、次作に持ち越し。
バースト・ゾーン ―爆裂地区― 吉村萬
壱 SF 読了
【裏表紙あらすじ】
「テロリンを殺せ!」
ラジオからは戦意高揚のメッセージが四六時中流れ出す。テロリンっぽい子どもをいじめるテロリンごっこが流行する。テロリンっぽい行動をした奴は民衆のリ
ンチでぶち殺される。いつ終わるともわからぬテロリストの襲撃に、民衆は疲弊し、次第に狂気の度合いを高めていった。
肉体労働者の椹木武は病気の妻子を養うため、愛人を売春宿で働かせて稼ぎを搾取していた。小柳寛子は椹木のために、狂った客たちに弄ばれ続けていた。やぶ
医者の斎藤良介は、今日も手術に失敗して一人を殺した。麻薬密売人の土門仁は浮浪者たちを薬漬けにしていた。素人画家の井筒俊夫は、売春宿で抱いた小柳の
あとを尾け回していた。
そしてついに最大級のテロが発生した。
国家はテロリン殲滅の大号令を出し、地上最強の武器「神充」を確保せんと、大陸にある「地区」へ志願兵を送り込んだ。椹木、小柳、斎藤、土門、井筒、五人
はそれぞれの思惑から「地区」へと向かう。しかし「地区」で待ち受けていたのは・・・・・・
超極限状況下における人間の生と死を、美しくかつグロテスクに綴る、芥川賞受賞作家渾身の破壊文学。
【帯のあおり文句】
曇り、時々、雨、ところにより テロリスト。
蹂躙されたわが国で人々が魂のサバイバルを繰り広げる。狂気と熱狂の破壊文学。
芥川賞受賞作『ハリガネムシ』から2年。
荒廃しきったこの国の狂気に煽られてゆく人間たちを描いた破壊文学。
■道路で遊ぶ子どもたち。「テロリンだ!」「やっちまえ!」。逃げていくテロリン役の子どもに、数人の子どもたちが拳大の石礫を投げつけながら追いかけ
る。
■バーの天井には4つの監視カメラ。壁には<テロリンに飲ます酒はない><当店における今年の被通報者数 8名><こんな店を爆破しても意味ないからやめ
て>の貼り紙。
■静かな電車の中。「あっちに単独のテロリンがいる!」の声が響くと、ばらばらだった乗客たちは瞬時に一致団結し、証拠もないのにテロリンらしき男をリン
チした。
【ひとこと感想】
○。相変わらず、グロテスクで暴力的で破壊的な描写が繰り返される。が、幾度となく繰り返され、さんざん繰り返されて、嫌悪感を通り越して意識が麻痺した
かのよう。初めは荒廃したテロリンの横行する近未来の<テロリンとは誰か?何が目的か?>な物語が、大陸に渡って「地区」を目指すようになってから<『神
充』とはなんぞか?>な物語へと、そして驚くべき真実へと迫る展開がすごい。おもろい。でも、人にはお薦めできないような独創的衝撃的な小説。
ネコソギラジカル(中)赤き制裁vs.橙なる種
西尾維新 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
「――諸手をあげて、喜べよ」
人類の最終存在、橙なる種・想影真心(おもかげまごころ)を伴って、「僕」こと“戯言遣い・いーちゃん”の前に「狐面の男」は現れる。バックノズル、ジェ
イルオルタナティブ・・・・・・。“運命”の最悪の傍観者たる彼が唱える“世界の法則”は、この世の“真理”そのものなのか!?新青春エンタの決定版中の
決定版、<戯言シリーズ>、その最終楽章となる『ネコソギラジカル』三部作、すべてが予測不可能な主題が激しく錯綜し旋律する、待望の中巻!完全燃焼、西
尾維新!!
【帯のあおり文句】
新青春エンタ<戯言シリーズ>!けれど――もうおしまいだ。
血と知が交錯する最終章。西尾維新、最高潮!
【ひとこと感想】
三部作読了後に。
ダウン・ツ・ヘヴン 森博嗣 ミステ
リィ 読了
【裏表紙あらすじ】
なし
【帯のあおり文句】
真っ黒な
澄んだ瞳。
その中に、
空がある。
そこへ
墜ちていけるような。
【ひとこと感想】
○。戦闘機乗りのお話『スカイ・クロラ』『ナ・バ・テア』に続く第三作目。単調な文章で描きながらも白熱した戦闘シーンとか、まあ、おもろいけど、ちょっ
と騙されたような、後味がちょっと悪い。それだけスイトに感情移入して読んでて、物語に没入してたからなので、それはそれで楽しめたということ。
ブランコのむこうで 星新一 SF
50%
2005.06.06(Mon)
家族で旅行に行ってきました。愛犬・陸君も一緒に。岡山県の神郷町のほうへ。
神郷CCってゴルフ場の宿泊施設にペットも一緒に泊まれるってんで、しかもペットは無料だし、部屋にもペットを連れて入って一緒に寝てもいいってところで
して、料理はそうたいしたことなかったけど、風呂は温泉で(っても、他に宿泊客もゴルフ客もいなかったからなのか、大浴場は今日はやりませんって言われ
た。それは残念だったけど、部屋の内風呂にも温泉がひいてあった)、朝夕はペットをゴルフコースに連れてって散歩してもよくて、朝っぱらから陸君は、ゴル
フコースを全速力で元気いっぱい走り回っていて、大変楽しげでした。
陸君ダーッと駆け回ってるかと思ったら、ティグラウンドやヤード表示の目印にしてあるゴルフボール型のオブジェ(?)のそばでピタッと止まって、陸君た
ら、「これ、ボール?このボールくわえてってもいい?この
ボール投げてよ!」って感じで興味津々でした。可愛かったよ。
帰りは瀬戸内側に出て、尾道に寄ってきました。ラーメン食って、千光寺にのぼって、その途中で出会う猫たちに陸君はいちいち突っかかって喧嘩吹っかけてま
した。
まあ、いろいろ楽しかったです。
さて、次回は、ハインライン大先生のお誕生日に。
神狩り2 リッパー 山田正紀 SF 読了
【裏表紙あらすじ】
なし。
【帯のあおり文句】
作家生活30周年記念作品
人間の脳は、その主たる機能は――、人間に対して事実を隠蔽することにある。そう、《神》を隠すために・・・・・・。
夢枕獏氏 驚歎!「なんという知的体力と冒険力に富んだ作品であろうか」
福井晴敏氏 瞠目!「時代は変わった。しかし《神(やつ)》は変わっていない」
デビューのその瞬間、すでにして日本SFを代表する名作であることを証明した、前作『神狩り』。
あれから30年。読者はもう一度、あの衝撃に出会うことができる。
お待たせいたしました――。現代SFエンターテインメントの最先端、書下し1100枚!
【ひとこと感想】
○。面白かったんだけどね。熱気溢れる妄想がいろいろ詰込まれてて、力のこもったまさに力作なんだけどね、なんかまとまりがないっちゅうか、物語のほうが
いまいち。前作『神狩り』は、読んだ時もっと興奮したんだけどなぁ。
トリポッド4凱歌 ジョン・クリスト
ファー SF 読了
【裏表紙あらすじ】
異星人の都市からぼくが持ち帰ったデータをもとに、大急ぎで対応策が立案された。宇宙のかなたの主人たちの母星から、まもなく大型船が到来する。その船に
は、主人たちが呼吸できるように地球の空気を変える機械がつまれているのだ。それが動きだせば、地球上のすべての生き物が絶滅してしまう。この怖るべき計
画を阻止するため、異星人の三つの都市を同時に攻撃すべく遠征隊が出発した!<トリポッド四部作>堂々完結。
【ひとこと感想】
○。ジュブナイルなんだけど、面白かった。異星人の侵略の様子とか世界が変化していく様子とか描写が細かくリアルで、とても35年以上前の作品だと思えな
いし、十分に楽しめた。映画が待ち遠しいですね、映画も観るぞ。
θは遊んでくれたよ 森博嗣 ミステ
リィ 読了
【裏表紙あらすじ】
飛び降り自殺とされた男性死体の額には「θ(シータ)」と描かれていた。半月後には手のひらに同じマークのある女性の死体が。さらに、その後発見された複
数の転落死体に印されていた「θ」。自殺?連続殺人?「θ」の意味するものは?N大病院に勤める旧友、反町愛から事件の情報を得た西之園萌絵らの推理
は・・・・・・。好評Gシリーズ第2弾!
【帯のあおり文句】
転落死体に印されていたのは謎のマーク「θ」・・・・・・。
【ひとこと感想】
△。うーん、単品としてはちょっと消化不良みたいなかんじで今ひとつなんだけど、シリーズ物としてはいろいろ謎が提示されているので、今後の展開に期待。
ということで、次作待ち。
HEARTBEATハートビート 小路幸
也 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
優等生の委員長と不良少女の淡い恋。できすぎたシチュエーションかもしれないけれど、すべてはそこから始まった。彼女が自力で自分の人生を立て直すことが
できたなら、十年後、あるものを渡そう――そして十年が過ぎ、約束の日がやってきた。しかし彼女は姿を見せず、代わりに彼女の夫と名乗る人物が現われる。
彼女は三年前から行方がわからなくなっていた。居場所を捜し出そうと考えたとき、協力者として僕の脳裏にひとりの同級生が思い浮かぶ。かつて僕に、マッチ
ブックの格好良い火の点け方を教えてくれた男が――。
約束を果たすため、ニューヨークの<暗闇>から帰ってきた青年が巡り合う少年少女たち、そして最高の「相棒」。期待の俊英が放つ、約束と再会の物語。
【帯のあおり文句】
信じている。いつかまた会えることを。
<暗闇>の中から帰還した青年の、約束と再会の物語
メフィスト賞受賞の俊英が放つ、清新な青春小説
【ひとこと感想】
○。
ベルカ、吠えないのか? 古川日出男
SF? 読了
【裏表紙あらすじ】
一九四三年、北洋・アリューシャン列島。
アッツ島の玉砕をうけた日本軍はキスカ島からの全面撤退を敢行、無人の島には四頭の軍用犬「北」「正勇」「勝」「エクスプロージョン」が残された。自分た
ちは捨てられた――その事実を理解するイヌたち。その後島には米軍が上陸、自爆した「勝」以外の三頭は保護される。やがて三頭が島を離れる日がきて――そ
れは大いなる「イヌによる現代史」の始まりだった!
【帯のあおり文句】
二十世紀をまるごと描いた、古川日出男による超・世界クロニクル。
四頭のイヌから始まる、「戦争の世紀」。
日本推理作家協会賞・日本SF大賞をダブル受賞した『アラビアの夜の種族』以来となる待望の書き下ろし小説!
【ひとこと感想】
○。
どきどきフェノメノン 森博嗣 ミス
テリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
窪居佳那・二十四歳・大学院のドクタコースに在籍中。趣味は「どきどき」の探求、悩みは飲酒時の記憶喪失。講座の後輩の爽やか好青年・鷹野史哉、同じく後
輩で人形オタクの水谷浩樹、指導教官の相澤助教授、謎の怪僧・武蔵坊――佳那を一番どきどきさせるのは誰か?上質の「どきどき」が満載のミステリィ&ラ
ヴ・ストーリィ。
【帯のあおり文句】
「どきどき」接近中。
人生はどきどきが基本。どきどきがなくては、何も面白くない――。
極上の「どきどき」満載、息もつかせぬ森博嗣ワールド!
【ひとこと感想】
△。この佳那っていう勘違いストーカ女は、どうも僕は受け付けないな。
ホミニッド ―原人― ネアンデルタール・パララックス1
ロバート・J・ソウヤー SF 15%
バースト・ゾーン ―爆裂地区― 吉村萬
壱 SF 5%
2005.05.05(Thu)
さて、ゴールデンウィークも終わりかけ。実家で陸君たち家族でバーベキュー等をして過ごしました。
さて、アマでものすごい脱線事故が起こりました。福知山線に乗ることはほとんどないんだけど、アマはまあ時々通ることもあるので、結構びっくりショックで
した。
さて、こないだひどくくだらない小説を読んでしまったので、その反動か、その後の読書は結構いいペースで面白く読むことが出来ました。
さて、ようやくTOP絵を更新しました。かなり手抜きです。絵っちゅうほどのものではなく、写真をベースになぞっただけだもんな。
さて、次回はウガンダ・トラ氏かウィリアムス投手のお誕生日あたりにでも。
トリポッド3潜入 ジョン・クリスト
ファー SF 読了
【裏表紙あらすじ】
ぼくたちはトリポッドのことを何も知らない。知能を持った機械なのか、それともべつの生物が乗っているのか?敵を知らなければ、反撃することもできない。
そして、敵を知る方法はただひとつ――トリポッドの都市に潜入し、調査し、情報を持ち帰るのだ!危険な任務だ。生きてかえれないかも。でも、だれかがやら
なきゃならない。訓練チームから選ばれた、ぼくとビーンポールとフリッツの三人は<黄金と鉛の都市>めざし旅立った!
【ひとこと感想】
四部作読了後に
エンベディング イアン・ワトスン
SF 読了
【裏表紙あらすじ】
埋め込み[エンベディング]構造を応用しての人工普遍言語の研究をしている言語学者クリス・ソールは、地球人の言語構造を求めて突如やってきた異星人との
コンタクトという指命に臨む。一方、ソールの旧友ピエールはアマゾンの奥地でドラッグによるトランス状態で生まれる未知の言語を持つ部族とともに新しい
<世界>を体験していた――多重の語りと視点で同時進行する複数の物語がやがて迎える目眩くクライマックス・・・・・・ウォーフ=サピア〜チョムスキーの
言語学やレーモン・ルーセルの奇書『アフリカの印象』等を用いた溢れ出るアイデアと野心的なヴィジョンを駆使して、言語と世界認識の変革を力強く描き、イ
ギリスSF界を騒然とさせたイアン・ワトスンの“熱い”デビュー作。
【帯のあおり文句】
アマゾンの熱狂、異星人とのコンタクト、そして言語と世界認識の変革をめぐるサイケデリック・ヴィジョン!『オルガスマシン』の鬼才イアン・ワトスンの輝
かしきデビュー作にして異色の言語学SF。最優秀SF賞アポロ賞(フランス)、シクラス賞(スペイン)受賞。
【ひとこと感想】
△。
終末の海Mysterious Arks
片理誠 SF 読了
【裏表紙あらすじ】
核戦争による現代社会の崩壊後、少年・圭太は、父やその仲間とともに大型漁船で日本を脱出し、南太平洋に浮かぶ海上基地フロート・ナインを目指していた。
だが船は嵐に遭い、座礁してしまう。そんな彼らの前に現れた、巨大な豪華客船――。救世主のように思われたその船は、調査に訪れた大人たちを載せたまま、
忽然と姿を消してしまう。それから二年、謎の「箱船」は、何度か圭太たちの前に姿を現すが、大人たちは誰一人帰ってこなかった・・・・・・。意を決して
「箱船」に乗り込んだ子供たちは、なんと、船が完全に無人であることを知る。「この船は、いったい・・・・・・何なのか?」
全篇に漂う切実な寂寥感の中、少年少女の活躍を瑞々しく描いて選考委員を唸らせた、SFミステリーの傑作!第5回日本SF新人賞佳作入選作品。
【帯のあおり文句】
一人、また一人、消えてゆく・・・・・・。この船は、いったい・・・・・・何なのか?
少年少女たちの活躍を瑞々しく描いて選考委員を唸らせたSFミステリーの傑作!
【ひとこと感想】
○。傑作というほどでもないが、まあまあ面白かった。かなり単純明快で、そうヒネリもなく読みやすい。そうだな、海洋冒険ジュブナイルSFだな、これは。
アジアの岸辺 トマス・M・ディッシュ
SF 読了
【裏表紙あらすじ】
女がノックし続ける間、彼は家具のない部屋に腰掛け、ヨーロッパとアジアの岸辺のはざまの黒い水面を行き来する連絡船を見つめていた・・・・・・異国の地
イスタンブールでの一人の男の彷徨を緊張感溢れる筆致で緻密に描き、異様な完成度を誇る表題作をはじめ、本を読んで金儲けをする方法を説く爆笑短篇『本を
読んだ男』、想像上の恋人の子供を身ごもった女の哀しい物語『リンダとダニエルとスパイク』、少女が<快楽島>で体験する災難を情け容赦なく描く問題作
『犯ルの惑星』、そしてディッシュの驚くべき超絶技巧が存分に楽しめるニュー・ウェーヴSFを代表する名作『リスの檻』まで――特異な知的洞察力で常に人
間の暗部をえぐりだす稀代のストーリーテラー:ディッシュ、本邦初紹介8篇を含む初の短篇集にしてベストコレクション。
【帯のあおり文句】
最高に知的で、最高に意地悪な作家、トマス・M・ディッシュ。洗練された奇想と黒い笑いに満ちあふれた短篇群を初めて集成!ニュー・ウェーヴSFを代表す
る名作『リスの檻』から本邦初訳・幻の最高傑作『アジアの岸辺』まで、日本オリジナル編集によるベスト・オブ・ディッシュ。厳選した<奇妙な味>のフル
コース、全13品。
【ひとこと感想】
◎。ディッシュってすごいなぁ。悪趣味なブラックユーモア小説、バカSFがあるかと思えば、すごく幻想的なファンタジィもありの、どれもこれもおもろかっ
たし、多種多様な小説たちをひとまとめに読めるし、良かった。ディッシュのあふれる才能を存分に詰め込んだ作品集。
フラグメント 古処誠二 ミステリィ
読了
【裏表紙あらすじ】
あれは事故なんかじゃない。親友の死に同級生・相楽優は不審を抱く。城戸ら不良グループが関与しているはずだ、と。葬儀当日――担任教師の車で、相楽・城
戸を含む同級生6名が式場へ向う途中、大地震が発生!一行は崩落した地下駐車場に閉じ込められてしまう。密室化した暗闇、やがて見つかる城戸の死
体・・・・・・。極限状況下の高校生たちに何が起きたのか?『少年たちの密室』改題。
【帯のあおり文句】
「震度7」級の衝撃と感動!闇に閉ざされた「密室」で高校生たちの憎悪が炸裂する――。『少年たちの密室』改題
【ひとこと感想】
○、にしとく。だけどこれ、読み始めてしばらくしたら、(あれ?これ読んだことあるような気がするぞ、犯人も殺し方も知ってるぞ)と思って、よくよく表紙
やらを見てみると“『少年たちの密室』改題”って書いてあるやん、ちっこい字で。読んだことあるやん、僕。なんかそれには、騙されたような気分。いや、
よく確かめなかった僕が悪いんだけど。
殉教者は月に舞う十二宮探偵朱雀 蟹座(キャンサー) 藤木稟 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
衆人環視のなか、口から炎を吹き上げて、所長は絶命した。それが悲劇の幕開け――。
最新鋭の科学設備を誇り、「現代の魔窟」とも称される異形の実験島で続く怪事件。通称「オクラ系」の刑事、柏木サクラは真相解明に情熱を燃やす。不可解な
事件に行き詰まるサクラだが、彼女には頼れる双子の幼なじみがいた。十夜、十八という名を持つ二人の朱雀は、哀しき真相に到達できるのか!?
【帯のあおり文句】
月の力に導かれ引き起こされたあまりにも哀しい事件――
美しき双子、朱雀十夜・十八シリーズ堂々の幕開け!
【ひとこと感想】
○。十八ってことは朱雀十五のひ孫かな。すごいな、十五は結婚して子供も持ったんだ、あの朱雀十五がねぇ。って、これ感想じゃないな。ええと、設定は近未
来っ
ぽくて突拍子もない技術で殺人が行われたりして、そういう意味ではミステリィ的にはフェアじゃないかもしれないけど、僕としてはそんなことをまったく気に
しないので、(っていうか、僕はくそ論理的なだけのパズラーはあんまり好きじゃないし)、面白かったっす。
神狩り2 リッパー 山田正紀 SF 5%
2005.04.23(Sat)
号外です。いや、どうしても書きたいことかあってね、なるべく早く。とってもとっても腹立たしいことがあったのです。と、いうわけで、やっぱり酷評しま
す。
ボールド強調してその作品の宣伝になるのも腹立たしいので(って、こんな誰も来ないところでは宣伝になるはずもないぞ)、プレンでしかも極小サイズで
書いてやる。
孤虫症 真梨幸子 バイオ・サイコ・ホラー(じゃねえぞ、全然) 読了
【裏表紙あらすじ】
「助けて欲しいの。いますぐうちに来てほしいの」
私は携帯電話をきりきり握り締めた。
『駄目よ、仕事中だわ』
「お願い、お願い、聞いてほしいことが沢山あるの。お願い!」
『すぐには無理だわ。だから水曜日はどう?私、休みなの』
「水曜日なら、必ず会ってくれるの?」
『ええ、必ず』
「忘れないでね、水曜日よ!」
携帯電話を握り締める私の手。ここにも、ここにも、ブツブツが!
もう我慢できない。我慢できない。
ああ、痒い、痒い、痒い、体中が痒い!
何?今度はなんの音?電話?電話が鳴ってるのね。あああ、でも、痒いの、痒いの、それどころじゃないの、痒いのよ!(本文より)
【帯のあおり文句】
「ひりひりした文章が癖になって、早く明日の続きを読みたくなります」
「私の中にあるどろどろとした感情の肩代わりをしてくれて、読み終えると清々しさに包まれます」
「こんなに先を読みたくなる小説は10年ぶりくらいです!」
「シドニィ・シェルダン以上のスリルを味わっています」
この作品は携帯サイトThe Newsで2005年1月4日〜3月29日に配信されました。
第32回メフィスト賞は、バイオ・サイコ・ホラーだ!!
【ひとこと感想】
×だ×。××の××だ。
つまらん。な
んだよ、こんなもんにメフィスト賞やるなよ。しかも、ハードカバで出版するなよ。
いやあ、今までも小説を読んでて、なんかあんまり面白くないなぁと思いながら読み進めて、最後まで読んでもやっぱ今ひとつだったなあ、と思うことはよくあ
るけど、この作品はそれ以上に、あんまり面白くないなと思いながら読み進めていくうちにどんどん腹が立ってきて、読み終わってごうがわいて燃やしてしまい
たくなったぞ。こんなことはホント久しぶり、10年に一度あるかないかの僕にとって最悪の凶作。こんなに先を破り捨てたくなる小説は10年ぶりぐらいで
す!
何がバイオ・サイコ・ホラーだ。全然、サイコでもホラーでもないやん。ていうか、こんなもん、小説とちゃうわ。物語の流れも何もあったもんじゃない。別に
小説は物語がすべてだなんていわないし、文章の流麗さはなくとも一発アイデア勝負の小説でも(SFやミステリィのトリックものなんかで時々みられるよね)
それはそれで僕は認める。でもこの作品はそんなアイデア勝負の作品じゃないし。SF・ホラー・ミステリィとかジャンルを欲張ってちょっと収拾がつかなく
なっちゃったとかいうレベルでもなく、それ以下のそんなレベルにも達していないくだらん代物。物語もアイデアも構成も何もない、こんなもんは小説とはいえ
ん。
以下、かなりネタバレになるけど書くぞ。
どこがサイコだ?ただの気の触れたオツムのイタイイタイ女どもが身勝手に馬鹿
やってるだけやん、結局のところ。どこにもスリルはないやん。シドニィ・シェルダンが激怒するぞ、こんなもんに引き合いに出されて。
作中作を盛り込んだりしてミステリィ仕立てに仕上げたつもりなんだろうけど、
途中なんにも謎を追うこともしないで、結局最後に犯人達の独白、じゃないな会
話だけでオチつけようとしても無理、しかもその会話が追いつめられて告白したとかじゃなくて、主人公らしき人物が死んだと思って、犯人達が勝手にそのそば
でペラペラ井戸端会議でもやってるかのようにしゃべってるだけじゃ、ミステリィになってないやん。作中の『私』が一人の人物じゃないだろうなぁ、この感じ
じゃアスタリスクで分けられている部分で人物が入れ替わってるんだろうなぁ、とそれぐらいは思ってたけど、あんな井戸端会議で真相を明かされてもなんにも
感動も関心もわかず、もっといえば、俺の思った通りやんという一種の達成感とでもいうかそんな感情もわかず、ミステリィの醍醐味をこれっぽちも感じない。
ホラーにもなってない。なんだか良く分からない病気で亡くなってる人が多い、
というだけで、それに対して登場人物達が何ら恐怖を覚えたりしないどころか、関心も興味も持つことすらしないんじゃ、ホラーになり得ない。なんとかバイ
オっぽ
く、孤虫症(寄生虫の一種による病気)を裏舞台というかベースに持ってきているつもりかもしれないが、っていうかタイトルにまでしているくせに、その孤虫
症も作品に対してほとんど機能してない。裏表紙あらすじに書いた(本文より)の部分、ここで出てくる私はノイローゼで虫の妄想に襲われてるだけで孤虫症で
もなんでもないし、それが単なる妄想なのか本当の病なのかといった現実と妄想のグラグラするような絡み合いもない。その人の失踪があってそこから話は転
がっていくんだけど、その失踪の謎と虫の妄想との関係、さらに孤虫症との関係といった謎を主人公は追わない。謎を追ってこそバイオ・ホラーになりうるんだ
ろうが。その謎の仮説を立てたり、その証拠を集めたり検証をしたりして。それとは別に作中作で描いている「私の周りでなんだか良く分からない病気で死ぬ人
がいる、その人たちは私とアナルセックスをしてた人たちだ」という事実、「私はどうやらギョウ虫だかなんだか寄生虫を飼っているみたいだ」という憶測、そ
こまでは良い、けどそこから先がまったくない。だからそこから謎を追えよ。最後の最後の医者のレポートで、誰々が発症、誰々が死亡、どうやって感染、感染
サイクルの仮説立て、どこどこで異物を検出、どこそこで孤虫の卵を大量検出、無差別経口感染の恐れ、非常事態宣言とか箇条書きに書かれてもなんにも恐怖を
あおられはしない。レポートに書いてある事実関係と新たな事実の発見と発症の関係性、そこいらをストーリィに絡めて描いてこそバイオ・ホラーだろうが。途
中は、虫妄想ノイローゼ失踪女と、義兄に恋いこがれてセックスしたいだけの失踪女の妹と、アナルセックス好きの寄生虫飼い女と、娘にクスリを飲ませていい
ようにしている盗聴女と、その他の女どもがだらだらしてるだけでグズグズのグダグダ、ほんで最後に会話やレポートでまとめておしまいって、そりゃないや
ろ、いくら何でも。ストーリィに絡めて、わけの分からん病気が蔓延していく過程とか、自分が感染するかもしれないという恐怖とかそんなものを描いて、恐怖
を高めて高めて、最後に非常事態宣言がドーン、だろうが。
最低のクソ小説。金返せ、バカやろう。
トリポッド3潜入 ジョン・クリスト
ファー SF 読了
エンベディング イアン・ワトスン
SF 85%
終末の海Mysterious Arks
片理誠 SF 75%
アジアの岸辺 トマス・M・ディッシュ SF 20%
2005.04.05(Tue)
新学期になりました。心機一転がんばりましょう。本年度もよろしくお願いいたします。
『ナショナル・トレジャー』を観た。△。ううむ、期待いていたほどで
もなかったな。テンポは良くて、暗号謎解きはそこそこおもろいとは思ったけど。さしてアクションらしいアクションがあるわけでもなく(ほとんど走って逃げ
てるだけやん)、特にアドベンチャーもなく、謎追いにしてもほとんど全編、ニコラス・ケイジの主役チームのほうが敵対するチームよりも一歩先に進んでて、
ハラハラドキドキのサスペンスもいまいち。だいたい、キモであるはずの秘宝からして、予告あおり文句にある《至高の権力》とともに存在した《伝説の秘宝》
にしてはチンケやん。歴史的価値
があるにはせよ、ただ単に量がすごいだけで、莫大な金になるってだけやん。全然、《歴史を揺るがす伝説の秘宝》ではないやん(もっとも作中字幕では「財
宝」となってたけど)。もちっと、絶対的な権力を握ることの出来るような、持つ者が神に値するかのような圧倒的な秘宝とでもいうか、なんていうか“賢者の
石”的な絶対無二の秘宝であってほしかったぞ。
さて次回は、ハットリカンゾウ君のお誕生日か、岬太郎君のお誕生日か、山田太郎君のお誕生日かにでも。
雪下に咲いた日輪と 薬屋探偵妖綺談
高里椎奈 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
父が購入を決めた洋館に悲鳴をあげながら、橋のない海面を歩く妖怪がいる。少女から調査依頼を受け、館のお披露目会に参加した薬屋探偵達。断崖絶壁に建
ち、館主自殺という悲しい過去があるこの館で彼らは目撃する、立ち入り不可能な崖下からの悲鳴と吊り橋で起きた奇妙な殺人事件を。これは妖の仕業なのか?
探偵達が謎に挑む。薬屋“ファンタジー”第12弾登場!
【帯のあおり文句】
海からの悲鳴、海面を歩く人影の出現。その時、殺人は起きる!
“薬屋探偵妖綺談”シリーズ第12弾!
【ひとこと感想】
○。
リメイク コニー・ウィリス SF
読了
【裏表紙あらすじ】
デジタル化された俳優を使ったリメイクばかりが製作される近未来のハリウッド。映画マニアの大学生トムは、パーティで美しい女子学生アリスに出会った。ア
ステアに憧れるアリスは、実現不可能な夢を抱いていた。いまや製作もされないミュージカル映画で踊りたいというのだ。だが、ある日トムは、1950年代に
作られた映画で踊るアリスを見つけた。いったいどんな方法で・・・・・・?恋とダンスと映画でいっぱいの心ときめく物語
【ひとこと感想】
△。いや、ストーリ自体はおもろいんだけど、なんせ僕は、映画のこと、特に古いハリウッドミュージカルのことなんてまったく知らないし、作中に出てきた
古い映画で観たことあるのって『カサブランカ』ぐらいだし、アステアって誰?どんなミュージカル俳優?ってなぐあいだから、おそらくきっとこの作品の面白
みの半分も味わってはいないだろう。
東亰異聞 小野不由美 伝奇ミステ
リィ 読了
【裏表紙あらすじ】
帝都・東亰、その誕生から二十九年。夜が人のものであった時代は終わった。人を突き落とし全身火だるまで姿を消す火炎魔人。夜道で辻斬りの所業をはたらく
闇御前。さらには人魂売りやら首遣いだの魑魅魍魎が跋扈する街・東亰。新聞記者の平河は、その奇怪な事件を追ううちに、鷹司公爵家のお家騒動に行き当た
る・・・・・・。人の心に巣くう闇を妖しく濃密に描いて、官能美漂わせる伝奇ミステリ。
【ひとこと感想】
○。
新本格魔法少女りすか2 西尾維新
ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
心に茨を持った小学五年生・供犠創貴と、”魔法の国”長崎県からやってきた転入生・水倉りすかが繰り広げる危機また危機の魔法大冒険!ついに現れた最強の
“天敵”を相手に2人の打つ策は――!?
これぞ「いま、そしてかつて少年と少女だった」きみにむけて放つ、“魔法少女”ものの超最前線、<りすかシリーズ>第二弾!魔法は、もうはじまっている!
・・・・・・なぜ、魔法はあるの?
・・・・・・なぜ、変身するの?
・・・・・・なぜ、大人になるの?
・・・・・・なぜ、少女なの?
【帯のあおり文句】
天敵、来襲!
【ひとこと感想】
○。
ケルベロス第五の首 ジーン・ウルフ
SF 読了
【裏表紙あらすじ】
地球より彼方に浮かぶ双子惑星サント・クロアとサント・アンヌ。かつて住んでいた原住種族は植民した人類によって絶滅したと言い伝えられている。しかし異
端の説では、何にでも姿を変える能力をもつ彼らは、逆に人類を皆殺しにして人間の形をして人間として生き続けているという・・・・・・。「名士の館に生ま
れた少年の回想」「人類学者が採集した惑星の民話」「尋問を受け続ける囚人の記録」という三つの中篇が複雑に交錯し、やがて形作られる一つの大きな物語と
立ちのぼる魔法的瞬間――【最も重要なSF作家】ジーン・ウルフの最高傑作。
【帯のあおり文句】
[新しい太陽の書]の名匠:ジーン・ウルフによる伝説的最高傑作がついに登場!三つの中篇が複雑に交錯して織り成す謎と真実のタペストリー――魔術的技巧
で綴られた連作ゴシックミステリSF。
繊細にして精妙、詩的な一幅の絵画。不確定性原理が壮麗なフィクションに体現されている・・・・・・ウルフの素晴らしさを前に、わたしは言葉を失う。――
アーシュラ・K・ル=グィン
【ひとこと感想】
○。なんか変な感じ。すごい、ような気がする。そこかしこにちりばめられているヒントのほんの数個に気がついたりして、前に戻って読み返したりしてみたけ
ど、まだ良く分からん。どうやら三つの連作がそれぞれ複雑に絡み合った多重構造の小説らしい。もう一回読んでみよう。でも、もう一回読んだぐらいで全部が
見渡せるかどうか?
トリポッド3潜入 ジョン・クリスト
ファー SF 50%
エンベディング イアン・ワトスン
SF 5%
2005.03.03(Thu)
先週の土曜日は楽しかったです。関係者の皆様、ありがとうございました。
久々に皆にお会いできて飲んで楽しかったのですが、それよりも印象的だったのは・・・・・・
電話してきてくれた方々それぞれに、「来ればよかったのに」と言ったところ、
北海道らへんの微細なモノと、
徳島らへんの兇悪なモノが、
まったく同じ口調で、
そして、
まったく同じダミ声で、
「迎えにこいっ!家の前まで迎えにこいっちゅうん
じゃぁっ!」
と、怒鳴られ・・・・・・じゃないや、宣われたことでありんす。
揃いも揃って、迎えにこいとは。しかも家の前までとは。お二方の思考回路は同一のようであります。
いやいやそれよりも、久々にお二方のお声を拝聴いたしまして、震えが来ましたとも。ゾクゾクと悪寒が走りましたとも。
うれしくてマゾっ娘パティちゃんが目覚めそうに
『Ray/レイ』を観た。最高の◎。ソウ
ル、ブラック・ミュージックのみならず、音楽界に革命をもたらした盲目の天才レイ・チャールズの伝記的映画。主演のジェイミ・フォックス、アカデミー賞主
演男優
賞を受賞した
(おめでとう!!天国でレイ・チャールズもあの白い歯をむき出しにして大口を開けて笑ってるぜ)のも最も至極当然のこと、彼の演技がとんでもなくすばらし
い。レ
イ・チャールズ
のものまねなんてもんじゃなく、そんな域は遥かに超越してまるで乗り移ったかの様。芸もすごい。だって、歌もピア
ノもジェイミが自分でやってんだよ、レイ・チャールズそのものに見えるほどに。いや、マジですごいよ。監督が15
年も前から構想をあたため、レイ・チャールズ自身にも脚本をチェックしてもらっていたりしていたらしい。レイ・チャールズのお墨付きの、そして監督、キャ
スト、スタッフたちの
レイ・チャールズに対する愛情の溢れる、いろいろなレイ・チャールズのエピソードが詰め込まれたすばらしい映画。かといって、単なるサクセスストーリィや
偉業をたたえる物語ではなく、音楽での彼の成功とは裏腹の、ヘロインに溺れ、愛人を孕ませたり、堕落した生活を描き、そしてその奥底にある心理的な要因
をも明らかにしている。よく、レイ・チャールズ自身がOK出したものだと思う。2時間半の長丁場をまったく感じさせず、退屈するこ
ともない。最高の◎どころかハナマル、いや、レイ・チャールズへの哀悼の意をこめて、
ハナマルに茎と葉っぱとニコニコ太陽燦々もつけてあげよう(って偉そうだな>僕)。あらためて、レイ・チャールズのご冥福をお祈りいたします。合
掌・・・ていうか、この場合は「エイメン」だな
さて、次回はアンドレイ・タルコフスキ氏のお誕生日にでも。
月の影 影の海(上)十二国記 小野不由
美 ファンタシィ 読了
【裏表紙あらすじ】
謎の男、ケイキとともに海に映る月の光をくぐりぬけ、高校生の陽子がたどりついたのは地図にない国―巧(こう)国。おだやかな風景と裏腹に闇から躍り出た
異形の獣
たちとの苛烈な戦いに突きおとされる。なぜ、孤独な旅を続ける運命となったのか、天の意とは何か。『屍鬼』の著者が綴る愛と冒険のスペクタクル。
月の影 影の海(下)十二国記 小野不由
美 ファンタシィ 読了
【裏表紙あらすじ】
容赦なく襲いかかる妖魔に水禺刀で応え、裏切りに疲れた旅の果て、陽子は唯一の親友となる半獣の楽俊と出会う。二人は豊かな隣国、雁(えん)の国に向かい
延王(えんおう)に謁
見。そして、なぜ陽子が過酷な試練をへて異界へ旅立つことになったか、真実が明かされるのだった。地図にない国――十二国の大叙事詩が今こそ始まる。
【ひとこと感想】
○。某国の国営放送にてやってたアニメは、気が向いたときに観てたんだけど、時々観たところで話の筋がわかるはずもなく、結局どんな話だったんだろうなぁ
と、軽い気持ちで今更ながらに十二国記を読み始めた僕。面白いじゃねえか。お見それしました。異世界の精密な描写と陽子たちの息詰まる冒険、すべての登場
人物(善人も悪人もその他の人も含めて、すべて)が人間味溢れ、というわけで、僕の十二国巡りが今こそ始まるのでした。
風の海 迷宮の岸 十二国記 小野不由美
ファンタシィ 読了
【裏表紙あらすじ】
天啓にしたがい王を選び仕える神獣・麒麟。蓬萊国で人間として育った幼い麒麟・泰麒(たいき)には王を選ぶ自信も本性を顕わす転変の術もなく、葛藤の日々
を過ごしていた。やがて十二国の中央、蓬山をのぼる人々の中から戴(たい)国の王を選ばなくてはならない日が近づいてきたが――。壮大なる構想で描くファ
ンタジー巨編!!
【ひとこと感想】
○。泰麒、けなげで可愛いぞぉ。これが“萌え”とかいうものなのか?(ヲイ
東の海神 西の滄海 十二国記 小野不由
美 ファンタシィ 読了
【裏表紙あらすじ】
廃墟と化した雁(えん)国の復興に励む延王・尚隆と延麒(えんき)。幼い頃に出会った更夜(こうや)の来訪になつかしさで一杯の延麒は、実は仕組まれた罠
であることを疑いもしなかった。争いごとや殺傷を忌み嫌う麒麟を人質にとられ、雁国は怒濤の騒乱にまきこまれてゆくが――。華麗なる筆致で運命の力を謳い
あげる大スペクタクル。
【ひとこと感想】
○。延麒も生意気だけど可愛いじゃないか。尚隆も豪快でおもろいぞ。
風の万里 黎明の空(上)十二国記 小野
不由美 ファンタシィ 読了
【裏表紙あらすじ】
天命により慶(けい)の国、景王(けいおう)となった陽子は民の実情を知るために街へ出た。目前で両親を殺され芳国公主(ほうこくこうしゅ)の座を奪われ
た祥瓊(しょうけい)は、父王の非道を知り自らを恥じていた。蓬萊から才国(さいこく)に流されてきた鈴は華軒(くるま)に轢き殺された友・清秀の仇討を
誓った。それぞれの苦難を抱いて三少女はやがて運命の邂逅の時を迎える――。
風の万里 黎明の空(下)十二国記 小野
不由美 ファンタシィ 読了
【裏表紙あらすじ】
思うままにならない三匹の豺虎(けだもの)を前に自らの至らなさを嘆く景王・陽子の傍にはいつしか祥瓊、鈴、二人の姿があった。“景王に会いたくて、あな
たは人々の希望の全てなのだから”陽子は呪力をたたえる水禺刀を手に戦いを挑む。慶国を、民を守るために。果てしない人生の旅立ちを壮大に描く永遠の魂の
物語。
【ひとこと感想】
○。僕、十二国記はまりまくり。陽子、かっこいい。最後の、「これをもって初勅とする」には震えたね、かっこいいぜ。
図南の翼 十二国記 小野不由美
ファンタシィ 読了
【裏表紙あらすじ】
何不自由なく豪商の娘として育った少女・珠晶(しゅしょう)は先王の歿後、荒廃した恭国(きょうこく)を憂い自ら王となるため蓬山を目指す。侍女の衣を失
敬し家を抜け出したものの騎獣をだましとられ、苦難の末に辿り着いた蓬山には自らを恃む人が溢れていた。だが、最後に麒麟が跪いたのは・・・・・・。十二
国供(きょう)王誕生への遠大なる旅の物語!!
【ひとこと感想】
○。珠晶、くそ小生意気な娘っこだと思ってたら、泣かせるじゃねえか。
黄昏の岸 暁の天 十二国記 小野不由美
ファンタシィ 読了
【裏表紙あらすじ】
登極から半年、戴(たい)国再興に燃える泰王(たいおう)驍宗(ぎょうそう)。反乱鎮圧のため自ら文州に赴いた王の悲報に、留守を預かる幼い泰麒(たい
き)は衝撃をうけ、大鳴動とともに忽然と姿を消した。王と麒麟を突然失い、偽王の圧政が始まった戴――。その行く末を案じ将軍李斎(りさい)は命をかけて
景王陽子に会うため空を翔けるが・・・・・・。
【ひとこと感想】
○。泰麒が成長したぞ。この続編が楽しみだ。
魔性の子 小野不由美 ファンタシィ
読了
【裏表紙あらすじ】
教育実習のため母校に戻った広瀬は、教室で孤立している不思議な生徒・高里を知る。彼をいじめた者は“報復”ともいえる不慮の事故に遭うので、“高里は祟
る”と恐れられているのだ。広瀬は彼をかばおうとするが、次々に凄惨な事件が起こり始めた。幼少の頃に高里が体験した“神隠し”が原因らしいのだ
が・・・・・・。彼の周りに現れる白い手は?彼の本当の居場所はどこなのだろうか?
【ひとこと感想】
○。タイトルには明記されてないけど、これも十二国記。すぐ上の『黄昏〜』の裏にあたる。こっち世界のことが描かれていて、ちょっと色合いも違って、読ん
だ雰囲気はホラー。
華胥の幽夢 十二国記 小野不由美
ファンタ
シィ 読了
【裏表紙あらすじ】
戴(たい)国王驍宗(ぎょうそう)の命で漣(れん)国へ赴いた泰麒(たいき)を待っていたのは。芳(ほう)国王仲韃(ちゅうたつ)への大逆の張本人月渓
(げっけい)に慶国王陽子から届けられた親書とは。才(さい)国の宝重華胥華朶(かしょかだ)に託された理想の王国への憧憬の行方は。そして、陽子、楽
俊、十二国はいま――。あなたの心をふるわせ胸を熱くする十二国記珠玉の短編集。
【ひとこと感想】
○。これまでの物語の隙間を埋めるエピソード群。
十二国記、おもろいぞ。マジ、はまりまくりの僕。こりゃ、アニメ版のDVDも観なくちゃ。
鏡姉妹の飛ぶ教室<鏡家サーガ>例外編
佐藤友哉 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
佐奈を待つもの――それは死か?それとも死か??
誰もが三百六十五日分の一日で終わる予定でいた六月六日。鏡家の三女、鏡佐奈は突然の大地震に遭遇する。液状化した大地に呑み込まれていく校舎を彩る闇の
色は、生き残った生徒たちの心を狂気一色に染め上げてゆく――。衝撃の問題作、『クリスマス・テロル』から三年の沈黙を破り、佐藤友哉が満を持して放つ戦
慄の<鏡家サーガ>例外編。あの九〇年代以降の「失われた」青春のすべてがここにある!みんなで飛ぼう!!
【帯のあおり文句】
これぞ、佐藤友哉。戦慄の<鏡家サーガ>最新作!
あの『クリスマス・テロル』から三年。おかえりなさい、佐藤友哉!
「本書は『ああっ、お兄ちゃーん』と云う方に最適です(本当)。」
【ひとこと感想】
△。まあまあ。僕はクリスマス・テロルで落胆したのだが、今作は佐藤氏らしい物語。
松浦純菜の静かな世界 浦賀和宏 ミ
ステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
大けがを負い、療養生活をおくっていた松浦純菜が2年ぶりに自宅に戻ってくると、親友の貴子が行方不明になっていた。市内では連続女子高生殺人事件が発
生。被害者は身体の一部を持ち去られていた!大強運で超不幸な“奇跡の男”八木剛士と真相を追ううちに2人の心の闇が少しずつ重なり合う新ミステリ。
【帯のあおり文句】
「私には分かるよ。あなたの気持ちが。殺したい奴って、確かにいるもの」
いま日本で最も戦闘的な作家の最新作。
【ひとこと感想】
○。
UMAハンター馬子 完全版1 田中啓文
SF 読了
【裏表紙あらすじ】
どケチでど派手、傲慢かつ淫乱な“大阪のおばはん”蘇我屋馬子(そがのやうまこ)。伝統芸能“おんびき祭文”の語り部たる彼女と弟子イルカの巡業先には、
なぜかUMA(ゆーま;未知生物)と不老不死の伝説、そして謎の男・山野千太郎の影がつきまとう。ネッシー、ツチノコ、雪男――驚異の民俗学的知識と珍推
理によって
UMAの正体を暴いていく馬子であったが、そこには隠された真の目的があった・・・・・・伝説の珍伝綺シリーズ完全版、全2巻にて登場
【帯のあおり文句】
伝説の珍伝綺シリーズ、浪速の女傑・蘇我屋馬子が未知生物の謎を追う――書き下ろし2話を加えた完全版にて2カ月連続刊行 ついに復活!
UMAハンター馬子 完全版2 田中啓文
SF 読了
【裏表紙あらすじ】
雪男、グロブスター、チュパカブラ、クラーケン――UMA(未知生物)を追う蘇我屋馬子と弟子イルカの旅は続いた。しかしイルカは、馬子がUMAに寄せる
痛切なまでの共感の情に気づいていく。いっぽう、世界の終わり<ヨミカヘリ>の刻が迫るなか、山野千太郎のUMA探索も熾烈さを極めていた。朗々と響きわ
たる“おんびき祭文”とともに、世界の命運を懸けた最後の闘いが始まる・・・・・・伝説の珍伝奇シリーズ、奇跡の完結
【帯のあおり文句】
伝説の珍伝綺シリーズ、未知生物を追う馬子の正体とは?その真の目的とは?すべての謎が明かされる最終2話を加えた驚愕の完全版 ついに完結!
【ひとこと感想】
○。正直言って、馬子のキャラは胸くそ悪すぎ。不快感が先に立って、笑い飛ばすことも出来ず、そういう意味では僕的には受け付けられないんだけど、おもろ
いのよ、物語も、そこかしこにちりばめられた著者お得意の駄洒落とかも。
ネコソギラジカル(上)十三階段 西尾維
新 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
「よう――俺の敵」
“世界”を、そして“物語”を終わらせるため、「ぼく」こと“戯言遣い・いーちゃん”に「狐面の男」はささやく。キーワードは、加速。そして、世界の終わ
り。何より、
物語の終わり。待ち受ける刺客、《十三階段》の向こう側にある“終わり”の果てにあるものは――!?新青春エンタの決定版中の決定版、<戯言シリーズ>。
その最終楽章となる『ネコソギラジカル』三部作の前奏曲(プレリュード)がついに奏でられる!完全燃焼、西尾維新!!
【帯のあおり文句】
大人気新青春エンタ<戯言シリーズ>!全ての終わりは――まだ始まったばかりだ。
一年半の沈黙を破って放つ最終章。西尾維新、最高潮!
【ひとこと感想】
三部作読了後に。
リメイク コニー・ウィリス SF
25%
東亰異聞 小野不由美 伝奇ミステ
リィ 20%
2005.02.03(Thu)
鬼は外〜福は内〜西南西を向いて太巻き丸かじり〜♪
ジェイムス・ジョイス氏の生誕日は昨日でした。
『カンフーハッスル』を観た。○。後半のCGを駆使したアクション、
「マトリックスかよっ」とか「ドラゴンボールかよっ」ってツッコミたくなる『ありえ
ねー』アクションもそれはそれで面白かったけど、それよりも前半のアクション、生身のきっちりしたカンフーアクション、棍やら鉄輪なんかを駆使したカン
フーのほうが
数段おもろいぞ。というわけで、『ありえねー』アクションを楽しむ映画としてはちょっとだけ評価が下がるかも。エンドロール観てたら、武術指導は、かのサ
モハンキンポ師。前半のあの圧巻のカンフーアクションは彼の手によるものだったのか、納得。どうせなら、主人公といつも一緒にいるデブ(『少林サッカー』
での空飛ぶデブの人)にデブゴン並みのカンフーやらせたらよかったのに。
『Mr.インクレディブル』を観た。◎。大変面白かった。これ、ほん
とにCGアニメ?って思うぐらい映像がすばらしい。例えば『シュレック』などでは何と
なくキャラの動きなどにCGアニメにありがちな違和感があったんだけど、この作品はまったくそれがない。すんなり滑らかでリアリティのあるキャラの描写、
それでいてスピード感溢れるアクション・バトルシーン。ゴムゴムの実能力者(違うっ)の奥さんの色っぽいこと。もちろん、直接的なお色気シーンなんぞまっ
たくないぞ、断っとくけど。って、断る必要もないか、お子様向けのアニメだもんな。全編、ハラハラドキドキワクワクの目の離せない展開。とびっきり楽しい
映画でした。
さて、次回はジーコ監督のお誕生日に。がんばれニッポン!
工学部・水柿助教授の逡巡 森博嗣
ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
最初にお断りをしておくが、この作品は小説である。さて水柿君、この巻で予想どおりN大学工学部助教授のままミステリィ作家になる。きっかけはとくにな
く、なんとなく書き始めたら、すぐに書き上がった。それをミステリィ好きの妻・須摩子さんに見せたが、評価はあまり芳しくない。それで出版社に送ってみた
ら、なんと、本になることになり、その上、売れた!時間があれば小説を書き続ける毎日、そして幾星霜、水柿君は、すっかり小説家らしくなった
が・・・・・・。
作家になる方法も業界事情もよくわかるM&Sシリーズ!
【帯のあおり文句】
若手研究者は、こうして小説家になった。
助教授は、なぜ、何を、ためらっているのか?(それが知りたい人はためらわずに書店のレジへゴー!)
【ひとこと感想】
○。
QED【鬼の城伝説】 高田崇史 ミ
ステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
岡山・吉備津神社に今も伝わる、占卜「鳴釜神事」。大和朝廷によって退治され、土中深く埋められた鬼神――温羅の首が、釜を唸らせて人の吉凶を告げるとい
う。一方、これとは逆に、総社市の外れ、鬼野辺家に先祖代々伝わる大きな釜には、鳴ると凶――主が死ぬという言い伝えがあった。そして・・・・・・、不吉
の釜が鳴り、土蔵に長男・健爾の生首が!?旅の途中、事件に遭遇した祟は、事件の核心“桃太郎伝説”の騙りを衝く!
【帯のあおり文句】
桃太郎に虐げられし、鬼たちの慟哭が聞こえる!
「QED」シリーズ第九弾!!
【ひとこと感想】
×。いまいち。また鉄かよ。もちろん朝廷と鬼と鉄とは切っても切れない深い縁があることは知ってるけど、こうもそればっかりが裏にある物語を続けられても
なぁ。もう、飽きてきた。それに、妹のキャラ、説明・解説役にしてしまってるけど、これはダメ。だらだらと蘊蓄語るのは祟だけでよい。
禁涙境事件 上遠野浩平 ミステリィ
読了
【裏表紙あらすじ】
涙。――それは誰もが流すもの。たとえ禁じられても、こらえきれず溢れるもの・・・・・・
魔導戦争の隙間にあるその非武装地帯には、見せ掛けと偽りの享楽と笑顔の陰でいつも血塗れの陰惨な事件がつきまとう。積み重ねられし数十年の悲劇の果てに
訪れた大破局に、大地は裂け、街は震撼し、人々は喪った夢を想う・・・・・・そしてすべてが終わったはずの廃墟にやってくる仮面の男がもたらす残酷な真実
は、過去への鉄槌か、未来への命綱か・・・・・・?
【帯のあおり文句】
<事件シリーズ>最新作!
仮面の戦地調停士の過去がついに明かされる――!?
【ひとこと感想】
○。新キャラも登場し、EDの過去も少し明かされ、次作が楽しみになってきた。
トリポッド1襲来 ジョン・クリスト
ファー SF 読了
【裏表紙あらすじ】
ぼくとアンディがサマーキャンプに参加していた時、とんでもない事件を目撃した。20メートルをこす巨大な三本脚の物体が現れて農場を破壊し、近づいてき
た戦車をひねりつぶしたんだ!結局は戦闘機のミサイルであっけなく破壊されちゃったけど、この謎の物体は、イギリスだけじゃなく世界各地に飛来していたら
しい。でもこの事件は、異星からやってきた<トリポッド>の、地球への侵略の第一段階にすぎなかったんだ!
トリポッド2脱出 ジョン・クリストファ
− SF 読了
【裏表紙あらすじ】
トリポッドが世界を支配するようになってから、およそ百年。みんなキャップをかぶり、平和でのどかな生活をおくっている。でも、ほんとにこれでいいんだろ
うか?戴帽式を間近にひかえ、そんな疑問で頭をいっぱいにしていたぼくは、ある日一人のはぐれ者から驚くべき話をきいた。トリポッドは異星からの侵略者
で、海の向こうの白い山脈には自由な人々がいるという。ぼくは従弟のヘンリーとともに、自由を求めて旅に出るが!?
【ひとこと感想】
四部作全部読んだ後で。
UMAハンター馬子 完全版1 田中啓文
SF 5%
2005.01.12(Wed)
皆様、あけましておめでとうございます。
本年もやっぱり飲んで飲んで呑まれて飲んで飲んだくれ人生であることは間違いないわね。
ここもやっぱり、こっそり、ひっそり、のっそり、ゆったり、まったり、
ぐったり、ぱったり、ぴったり、どんよりと細々と続けていく所存でございますの。
よろしくお願いしますことよン♪
さて、次回はジェイムス・ジョイス氏の生誕123年記念日にでも。
象られた力 飛浩隆 SF
読了
【裏表紙あらすじ】
惑星<百合洋(ユリウミ)>が謎の消失を遂げてから1年、近傍の惑星<シジック>のイコノグラファー、クドウ圓(ヒ
トミ)は、百合洋の言語体系に秘められた“見えない図形”の解明を依頼される。だがそれは、世界認識を介した恐るべき災厄の先触れにすぎ
なかった・・・・・・異星社会を舞台に“かたち”と“ちから”の相克を描いた表題作、双子の天才ピアニストをめぐる生と死の二重奏の物語「デュオ」ほか、
初期中篇の完全改稿版全4篇を収めた傑作集
【帯のあおり文句】
「万物のかたちは、あらかじめ決まっている。生命はそれを即興的に演奏していくだけだ」――あるロマンチストの墓碑銘
洗練と幻惑の言葉によって象られた4つの伝説
【ひとこと感想】
◎。すばらしい、美しい物語の数々。僕は『デュオ』が一番お好み。
笑犬樓の逆襲 筒井康隆 エッセイ
読了
【裏表紙あらすじ】
断筆解除をしてみれば、世間は面妖なことばかり。狂牛病の牛を哀れみ、税務調査官の態度にあきれ、自民党の変貌を嘆き、酒鬼薔薇聖斗の噂に耳を欹て、ヒト
ゲノム解読を解読し、小中学生や男の化粧を断固支持し、隣家の火事を消し、柳美里裁判に物申す!「ならず者の傑物」筒井康隆が笑犬樓からこの時代を撃つ、
獅子奮迅・単刀直入・呵々大笑のエッセイ集!
【帯のあおり文句】
筒井康隆 笑いの戦記
煙草吸うべし!戦争すべし!
あの『噂の真相』からの強烈なる最終メッセージ!
【ひとこと感想】
○。やっぱ、筒井氏はおもろい。
生贄を抱く夜◎神麻嗣子の超能力事件簿
西澤保彦 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
性悪美人の友人・真寿美に、人生を狂わされた地味で平凡なOL波子は、嫌々招かれた豪邸で突然意識を失った。気づくと何故か手足を縛られ、裸同然の姿
に!?そして雷鳴が轟く密室の中、“あの女”の死体が現れた!――歪んだ人間関係と超能力が交錯する表題作ほか、神麻嗣子、神余響子、能解警部らが超常事
件と対峙する!
【帯のあおり文句】
超能力があったらな・・・・・・。そんな貴方の願望を打ち砕く<チョーモンイン>シリーズ!
【ひとこと感想】
△。
万物理論 グレッグ・イーガン SF
読了
【裏表紙あらすじ】
すべての自然法則を包み込む単一の理論、“万物理論”が完成されようとしていた。ただし学説は3種類。3人の物理学者がそれぞれの“万物理論”を学会で発
表するのだ。正しい理論はそのうちのひとつだけ。映像ジャーナリストの主人公は3人のうち最も若い20代の女性学者を中心に番組を制作するが・・・・・・
学会周辺にはカルト集団が出没し、さらに世界には謎の疫病が。究極のハードSF!
【帯のあおり文句】
年間ベスト1位『宇宙消失』の著者が贈る
宇宙を統べる究極の物理学理論。恐るべき未来世界。ハードSFの粋
【ひとこと感想】
◎。すごい、すごいおもろい。ちょっと長いけど、序盤は万物理論の“ば”の字もまったく出てこないけど、未来世界の描写がおもろいし、中盤以降の謎解き、
アクション、議論の連続、おもろいぞこれ。これぞイーガンのハードSF。ちょっと長いけど。
そこへ届くのは僕たちの声 小路幸也
ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
植物人間を覚醒させる能力を持つ人がいるという噂と、各地で起きる奇妙な誘拐事件。無関係なはずの二つの出来事を結んだのは、<ハヤブサ>というキーワー
ドだった。<ハヤブサ>とはいったい何なのか?――うちに秘めた「見えざる力」を駆使して、次々と降りかかる試練を乗り越える子供たち。本当の友情と勇気
を描いた物語。
【帯のあおり文句】
僕らは強くなる。
空から届く仲間たちの声に守られて。
<見えざる力>で繋がった者たちの、友情と勇気の物語。
【ひとこと感想】
△。そこそこおもろいとは思うんだけど、なんかちょっといまいち。登場人物たちが偶然知り合いだとか関係があったりして、都合がよすぎ。謎を追ううちにひ
とつのところに行き着き、行動をともにしはじめるのではなく。
人間は考えるFになる 土屋賢二×森博嗣
対談+短編小説 読了
【裏表紙あらすじ】
なし
【帯のあおり文句】
土屋賢二教授ーー森博嗣助教授
哲学・超文系
建設・超理系
絶妙「文理」対談
+
ここでしか読めない書き下ろし短編小説!
・土屋賢二の小説処女作「消えたボールペンの謎」
・森博嗣の異色短編「そこに論点があるか、あるいは何もないか」
【ひとこと感想】
○。
工学部・水柿助教授の逡巡 森博嗣
ミステリィ 80%
トリポッド@襲来 ジョン・クリスト
ファー SF 5%
2004.12.12(Sun)
年賀状の版画を彫ったりなんぞしておる。昨年、一昨年はパソコンでイラストを描いておったので、版画を彫るのは3年ぶりである。
しかも今年は、ちょっと気合いを入れて、多色刷りなのである。赤、茶、淡茶、黄、桃、背景色の6色刷りである。
複数枚の版画を彫らねばならんのである。結構大変なのじゃ。というか、一応彫り終わってはおる、大変じゃった。
まだ試し刷りをしておらんのじゃ。後は、試し刷りと修正の繰り返しじゃ。うまくできるかどうか。楽しみじゃのう。
さて、今年最後の読楽である。今年も皆様方には大変お世話になり、かたじけのう存ずる。
また来年も、細々と続けていこうかと思っておるので、どうぞよろしく。
皆様方におかれましては、良いお年をお迎えくださるよう、祈っておる次第である。
さて、次回は、輪島大士氏のお誕生日か、井上雄彦氏のお誕生日か、井上雅彦氏のお誕生日か、斉藤栄氏のお誕生日か、田中真弓氏のお誕生日か、そのあたりに
更新いたそうかの。
震災列島 石黒耀 SF 読了
【裏表紙あらすじ】
東海地震に東南海地震が連動、名古屋に大津波が。そして日本は!?
【帯のあおり文句】
石黒耀(『死都日本』第26回メフィスト賞)が放つ超大作!
次に地震はこうなる。文学と科学の見事な融合。
石黒耀は、未来の災害日本を描く第一人者だ。――養老孟司
(このままで済むわけがない)多くの日本人が、内心そう思っていた。そして、その日は来た。――【本文より】
【ひとこと感想】
◎。すげえぜ、これ。『死都日本』で火山の脅威を圧倒的なパニックSFに仕立て上げた石黒氏、今度は地震。ミステリィと復讐劇を絡め合わせた物語もあっ
て、面白かった。
くらやみの速さはどれくらい エリザベ
ス・ムーン SF 読了
【裏表紙あらすじ】
近未来、医学の進歩によって自閉症は幼児のうちに治療すればなおるようになっていた。35歳のルウ・アレンデイルは、治療法が確立される前に大人になって
しまった最後の世代の自閉症者だ。それでも、ルウの生活は順調だった。触覚やにおいや光に敏感すぎたり、ひとの表情が読みとれなかったり、苦労は絶えな
かったけれど、自閉症者のグループを雇っている製薬会社に勤め、趣味のフェンシングを楽しんでいた。だが、新任の上司クレンショウが、新しい自閉症治療の
実験台になれと自閉症の社員たちに言ってきた。ルウは、治療が成功してふつうになったら、いまの自分が自分ではなくなってしまうのはないかと悩む。ルウの
決断のときは迫っていた・・・・・・光がどんなに速く進んでもその先にはかならず闇がある。だから、暗闇のほうが光よりも速く進むはず。そう信じているル
ウの運命は?
自閉症者ルウの視点から見た世界の光と闇を鮮やかに描き、21世紀版『アルジャーノンに花束を』と評され、ネビュラ賞を受賞した感動の長篇。
【帯のあおり文句】
『OKAGE』『黄泉がえり』著者 梶尾真治氏絶賛!
21世紀版『アルジャーノンに花束を』
画期的治療法の実験台になれと言われた自閉症の青年ルウ。彼の人生の喜びと葛藤を繊細に描いた感動作
2004年ネビュラ賞受賞作
■本書が、知的障害をもつ青年が手術で天才になっていくダニエル・キイスの名作『アルジャーノンに花束を』と比べられるのは避けようがない。だが、本書は
それ以上にすばらしい作品といえるだろう・・・・・・主人公ルウは、他の小説では見られない、繊細かつ微妙な陰翳のある印象的な人物だ。――ワシントン・
ポスト(エリザベス・ハンド)
【ひとこと感想】
◎。すげえぜ、これ。感動した。決してアルジャーノンの二番煎じなんぞではない。パターンの認識にはすごい才能を発揮している反面、人間付き合いに苦労す
る自閉症者ルウは、魅力的な人物に描かれていて、自閉症者の視点で描かれた物語が、独特で魅力的な雰囲気を醸し出していてよい。こんな体験ができるから
なぁ、SFってやつは・・・・・・やめられん。
電脳娼婦 森奈津子 SF 読了
【裏表紙あらすじ】
「わあ、温かい。ここ、何本ぐらい指が入るんだろうね」
そして、彼は「一本、二本」と数えながら、指を挿入しはじめた。
時折、女を乱すことよりも自分の好奇心を満足させることに、彼は懸命になってしまうらしい。その無邪気さは、かわいいと言えなくもない。
結局、五本入ったが、私は鈍い痛みを感じていた。その圧迫感を伴う痛みの底から、曖昧な快感がにじみ出てきたのも、事実ではあったが。
「すごい、すごい。五本とも入っちゃったよ」
彼は子供のようにはしゃいで言った。 表題作より
【帯のあおり文句】
もう、限界でございましょう?
性愛の夢想人が贈る、すごくエッチでちょっぴり切ない、エロティックSFの傑作!
【ひとこと感想】
○。著者お得意のエロSF短編集。バカSFがなかったのがちょっと残念。著者の言葉を借りれば、僕のSF○○○は半勃ちぐらいかなぁ。
象られた力 飛浩隆 SF
60%
笑犬樓の逆襲 筒井康隆 エッセイ
90%
生贄を抱く夜◎神麻嗣子の超能力事件簿
西澤保彦 ミステリィ 45%
万物理論 グレッグ・イーガン SF
5%
2004.11.11(Thu)
このひと月の間に、また一つ齢を重ねました。
今日、銀行でお金を下ろしたら、新貨幣でした。初めて見ましたが、諭吉だったのであまり絵柄に変化もなく、何の感慨も覚えず。未だ、野口も樋口も見たこと
すらありません。
そろそろ、年賀状の絵柄を考えて描き始めなくっちゃなぁ。来年は酉年かぁ。さて、どんなのにしようかな。
さて次回は、かの福沢諭吉氏のお誕生日にでも。お、その日は、シーラE氏やジェニファー・コネリー氏や上遠野浩平氏や村松選手のお誕生日でもあるのか。
ボディ・アンド・ソウル 古川日出男
ミステリィ? 読了
【裏表紙あらすじ】
宇宙を構築してる“真実の音”に耳をすませろ――この低音世界で。
ノンフィクションとフィクションの境界を破った、まったく新しい小説の誕生!
【帯のあおり文句】
これは、ちょっと切ない小説かもしれない。
つまり僕が終わっている。
第二の僕の物語はそこからはじまる。
Dead but Dreaming
フルカワヒデオの長編小説。
【ひとこと感想】
○。
七月七日 古処誠二 戦争モノ
読了
【裏表紙あらすじ】
大義を信じたときが騙されたときだと、
日本人捕虜と日系二世語学兵は教えてくれている。 古処誠二
【帯のあおり文句】
「日本人の子として恥じぬよう、アメリカのために全力を尽くす!」
日系二世語学兵の、栄光なき孤独な戦い。
第二次大戦末期のサイパンを舞台に描く、古処戦争小説の最高峰!
【ひとこと感想】
○。
ドルチェ・ヴィスタ 左手をつないで 高
里椎奈 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
31人だけが生きる世界の謎に迫る第1弾『それでも君が』。金寛(きんかん)、芦柑(ろかん)、竹流(たける)、ジャファ・・・・・・彼らに起きた世にも
残酷で温かな物語を描く第2弾『お伽話のように』。そして完結編『左手をつないで』。シリーズ全10話の短編が最後につながり、謎につつまれた“ドル
チェ・ヴィスタ”シリーズ、その衝撃の全貌が明らかに!
【帯のあおり文句】
シリーズ最大の謎が今、明らかとなる!
“ドルチェ・ヴィスタ”シリーズ完結編!
【ひとこと感想】
△。物語が大きな輪のようにつながったのはわかるんだけど、ちょっと納得しづらいところもあって、全体として△にしときます。
熱帯 佐藤哲也 SF 読了
【裏表紙あらすじ】
「とっても大きな金庫ですね」と水棲人その一が言った。
「中に何があるんでしょう?」と水棲人その二が言った。
「きっと新天地だと思います」と水棲人その三が言った。(本文より)
熱帯と化した東京を、システムエンジニアが、CIAとKGBが、エアコンを爆破する過激派が、部長もどきが、水棲人が疾走する!
【帯のあおり文句】
佐藤哲也と同じ時代に生きることができて、そしてその作品を母国語で読めるということを、僕たちはもっと誇っていいと思う。――伊坂幸太郎
【ひとこと感想】
◎。おもろい、おもろいぞ、これ。もうこのバカバカしさに、大笑い。
みんな元気。 舞城王太郎 エンタ
テインメント/SF? 読了
【裏表紙あらすじ】
空飛ぶ一家と家族の交換。額に書かれた自分の名前。バットでボコボコ僕のプリウス。学校襲撃絶対ノンノン!!夢と嘘と優しさと愛と憎しみと悲しみと平和と
暴力。どうして目に見えないものばかりが世界に満ちているのだろう?
【帯のあおり文句】
夜中に目覚めると隣のベッドでゆりちゃんが浮かんでる。・・・あれ?夢じゃない
21世紀型作家による5つの世界創造。
【ひとこと感想】
○。
震災列島 石黒耀 SF 90%
象られた力 飛浩隆 SF
45%
2004.10.10(Sun)
キンモクセイ香る今日この頃。
『植物物語』
テッセン。俺たちの名だ。ウチのやつは花びら紫色なんだ、綺麗だろ?

俺?俺はそのテッセンの花びらの一つなのさ。いや、まだ花びらになってないんだけどさ、なりたいっていうか、もうすぐなる予定。
この毒々しいほどに鮮やかな紫色になるのが俺の夢なんだ。
もうすぐその夢が叶うんだぜ、すげえだろ。やっとつぼみにまでたどり着けたぜ。がんばったもんな、俺。
立派な花びらになるために、俺、結構大きく育ったんだぜ。
って、ちょっと待てよ、おい。俺らのつぼみの中、花びらの数、なんか多くないか?
お前らみんな、花びらになるつもりなんやろ?いや、やけに多いって、これ。多すぎるって。
俺の両隣りのお前ら、お前ら花びらにしては、こまいやんけ。お前ら、花びらにならんと、萼にでもなれや。
え?嫌やって?嫌や言うたかて、なんぼなんでも花びら多すぎやし、お前ら、えらいこまいやん。他の花びらとのバランスがとれへんやろが。
なに?もうつぼみになっとうさかい無理、やて?それに、俺より内側にあるのに萼にはなれへんってか?
ほな、雄しべか雌しべにでもなりゃあ、ええやんか。
それも嫌?だって花びらになりたいもん、って。ダッテもクソもあるかいっ。お前らが花びらになったらバランスが悪いっちゅうとんねん。
お前らがならんとったら、ちょうどええねんやんか。お前ら、わがままやなぁ。
うわ、泣きはじめよった。泣かんでもええやろ。“わしらも花びらになりたいんやぁっ”って泣きながら叫ばんでもええやろ。
えっ、俺?俺が花びらやめたらええってか?葉っぱにでもなれってか?今度は逆ギレかいな。
って、お前ら勝手に俺を緑色になるように遺伝子に命令するんじゃねぇっ。こらっ。やめんかいっ。
だいたいおかしいやろが、こんな花のそばにぽつんと葉っぱが一枚だけあったら。
他の花、見てみいや。みんな、葉っぱのあるところから蔓がすうっと伸びて、その先に花だけがぽつんと鮮やかに咲いてるやろ?それが綺麗なんやんか。
花の根元に葉っぱがぽつんとついとってみい、それだけで興ざめやがな。
うわ、つぼみが開きはじめた。咲き始めよった。
あかんって。俺、緑色になりかけとるやんか。お前ら、やめえっちゅうに。
緑色になんかならへんぞ、俺は。葉っぱになんかなりとうないんや。
俺も花びらになりたいんやぁ!俺は紫色になるんやぁ!立派な鮮やかな紫色の花びらになるんやぁっ!
俺を緑色にするのやめんかいっ!紫色になるんじゃ!
ヤバい、もう咲き終わるやんけ。どないすんねん。
あああ、ほら見てみぃ。なんか、花びらやら葉っぱやらよう分からんもんになってもたやないか・・・・・・
俺の今までの苦労と努力はなんやったねん・・・・・・


さて、次回は、柿沼清史氏のお誕生日にでも。
グアルディア 仁木稔 SF 読
了
【裏表紙あらすじ】
22世紀末、遺伝子管理局が統括する12基の知性機械(インテリヘンシア)によって繁栄していた人類文明は、とあるウイルスの蔓延によって滅びた。そして
西暦2643年、ラテンアメリカ―変異体と化した人間と種々雑多な組織が蠢く汚濁の地にあって、自治都市エスペランサは唯一、古えの科学技術を保持してい
た。その実験体にして、知性機械サンティアゴに接続する生体端末の末裔アンヘルは、混沌の世界を平定すべくレコンキスタ軍を組織、不老長生のメトセラにし
て護衛の少年ホアキンらとともに、サンティアゴの到来が近づくグヤナ攻略を画策していた。いっぽう民衆たちのあいだでは、サンティアゴを神の降臨と捉える
参詣団が形成され、その中心には守護者(グアルディア)として崇められる青年JDと、謎の少女カルラの姿があった。アンヘルは、ある思惑を秘めて二人との
接触を切望するが・・・・・・。精緻にして残虐なるSF的イメージと、異形の者たちが織りなす愛憎と退廃のオペラ――冲方丁、小川一水につづく新鋭の叙事
詩大作。
【帯のあおり文句】
冲方丁、共感かつ驚倒
異常で過剰で破滅的に優しい守護者(グアルディア)たち。僕は彼らが、たまらなく愛おしい。
【ひとこと感想】
○。おもろいぞ、これ。ちょっとメリハリがなくて読みにくい感じがするけど、後半の『生体甲冑』のアクションは圧巻。すげえ。
蛍 麻耶雄嵩 ミス
テリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
梅雨。大学のオカルトスポット探検サークルの六人は、京都府の山間部に佇む黒いレンガ屋敷「ファイアフライ館」へ、今年も肝試しに向かっていた。そこは十
年前、作曲家でヴァイオリニストの加賀蛍司が演奏家六人を惨殺した現場だった。事件発生と同じ七月十五日から始まる四日間のサークル合宿。昨年とちがうの
は半年前、女子メンバーの一人が、未逮捕の殺人鬼“ジョニー”に無惨にも殺され、その動揺をまだ引きずっていたことだった。ふざけあう悪趣味な仲間たち。
嵐の山荘で第一の殺人は呪われたように、すぐに起こった――。
【帯のあおり文句】
蛍が誘なう、戦慄の旋律。
大胆にして繊細。驚きに驚く、あざやかなトリック!
本格ミステリNo.1の傑作『鴉』から7年。鬼才が放つ新たなる野望。
【ひとこと感想】
△。
高く遠く空へ歌ううた 小路幸也 ミ
ステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
「どうして俺たちみたいな人間が存在するのか、
俺たちにもわからないんだ。
俺たちさえいなけりゃこんなことも起こらないのに」
「そこにもう一人のぼくがいるような気がするんです。
見えない闇の世界にいるもう一人のぼく」
大人の世界には君たちの知らないことがたくさんある。
【帯のあおり文句】
ぼく、また死体を見つけてしまったんです。これで10人目なんです。
高くて広い空に囲まれた街で起きる不思議な事件。少年・ギーガンは知らず知らずのうちに事件に巻き込まれていく。
第29回メフィスト賞受賞作家が放つ会心作!
【ひとこと感想】
○。
Q.O.L. 小路幸也 ミステリィ
読了
【裏表紙あらすじ】
これは、私の本当の気持ちだ。今まで、ずっとずっと心の中にあったけど押し殺してきて誰にも言ってない本当の私だ。
「あなたは、病気なんかで死なないで、生きて、それで私の手でみじめに殺されなきゃならないの!わかってる?私はずっとそういうふうに考えてきたのよ。私
は、それぐらいあなたを憎んでいるの。あなたは、ずっとずっと長い間、そういうことを私にしてきたのよ!」
義父は、私をじっと見ていた。(本文より)
【帯のあおり文句】
殺したいやつがいるんだ。
拳銃を手に入れた龍哉、光平、くるみ。3人の思惑をのせてサンダーバードは走る。
新鋭が描く、痛みと癒しの青春ロードノベル!
【ひとこと感想】
○。
ネフィリム超吸血幻想譚 小林泰三
SF 読了
【裏表紙あらすじ】
吸血鬼最強と恐れられたヨブ。少女・ミカとの約束で自らに血を吸うことを禁じた吸血鬼――。
娘と妻の復讐のため、吸血鬼を退治する組織「コンソーシアム」に入った人間・ランドルフ――。
吸血鬼を食べ、己の肉体に吸血鬼の臓器を収め、さらに強力なものへ変身する、追跡者・J――。
ミカを守ろうとするヨブ。新兵器に身を包んだランドルフ。さらに強力になったJ。
三つ巴の戦いが始まる。
炸裂する、書き下ろし!!ハード・SF・アクション・ホラー・小林泰三ワールド。
【帯のあおり文句】
吸血鬼は実在する。人間の血を吸い、古代より生き続けてきた――。
吸血鬼が愛情に目覚め、守る者を見出した時に、新しい・・・伝説が誕生する!!
血を吸うことを自らに禁じた吸血鬼
炸裂する、書き下ろし。
ハード・SF・アクション・ホラー・小林泰三ワールド。
【ひとこと感想】
○。ダメじゃん、小林氏。吸血鬼の生態と超能力をガッチガチに考証、描写はドッロドログッチャグチャのスプラッタホラーで、お得意の論理的理系ハードSF
アクションホラー(って、なんじゃそりゃ)ではあって、それはそれで面白く読めたんだけど、物語の方がなぁ、今ひとつ。
φは壊れたね 森博嗣 ミステリィ
読了
【裏表紙あらすじ】
おもちゃ箱のように過剰に装飾されたマンションの一室に芸大生の宙吊り死体が!現場は密室状態。死体発見の一部始終は、室内に仕掛けられたビデオで録画さ
れていた。タイトルは『φは壊れたね』。D2大学院生、西之園萌絵が学生たちと事件の謎を追究する。森ミステリィ、新シリーズいよいよ開幕!!
【帯のあおり文句】
D2大学院生、西之園萌絵、ふたたび事件に遭遇。
密室の宙吊り死体!森ミステリィ新シリーズ!!
【ひとこと感想】
△。
ボディ・アンド・ソウル 古川日出男
ミステリィ? 40%
七月七日 古処誠二 戦争モノ
5%
2004.9.9(Thu)
ダブルタイフーン命のベルト〜力と技の風車が回るっ♪の16号18号連続台風。僕の実家の方はほぼ直撃で、国宝にして世界遺産の姫路城の壁ははがれ落ちる
し、ウチの犬・陸君は風の音が恐くてブルブル震えてたらしいし、実家のカーポートの屋根のプラッチック板がはがれて飛んでったし、バカ犬・陸君は風の音が
恐くて布団の中で丸まって動けなかったらしいし、妹の友達がやっている喫茶店が風で落ちたネオン看板から出火して全焼するし、あかんたれ犬・陸君は風の音
が恐くて姉のひざの上にだっこされたまま固まってたらしいし、結構な被害があった模様です。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
『マッハ!!!!!!!!』を観た。最高におもろかったの、◎。アク
ションについては、凄いっ!の一言。一見の価値あり、ていうか、観ろっ。トニー・ジャーの生身の人間同士のガチンコ格闘アクションはもちろんのこと、狂言
回しの登場人物を交えての、街中での小道具を駆使した追いかけっこコミカルアクションもありバンコク名物三輪バイクでのカーチェイスアクションもあり、一
昔前のジャッキー・チェンの体を張ったアクションを思い起こさせる、っていうか、ある意味ジャッキーより凄い。ていうか、痛い。ムエタイアクションだも
の、人間の生身の一番硬いところ、肘やら膝やらを、急所に容赦なく叩き込んでる(様にみえる)んだもん。跳び膝を顎に喰らわせるなんてもう当然のことで、
跳び膝を鳩尾に叩き込むと同時に肘を脳天に打ち降ろしたりして、痛い痛い。ストーリーはいたって単純明快。簡単にいってしまえば、タイの田舎で村の宝の仏
像の頭が盗まれて、その仏像を取り返すためにムエタイの達人である青年がバンコクに単身乗り込んで、いろいろあった後に悪徳古美術盗掘集団を叩きのめすと
いうそれだけのもの。さすがタイ映画だけあって、仏教の教えを盛り込んだ健全娯楽。最高に楽しい映画でした。
さて、次回は、デヴィッド・リー・ロス氏のお誕生日おめでとう。
百器徒然袋 風 京極夏彦 ミステリ
読了
【裏表紙あらすじ】
調査も捜査も推理もしない。ただ真相あるのみ!眉目秀麗、腕力最強、天下無敵の薔薇十字探偵・榎木津礼次郎が関わる事件は、必ず即解決するという。探偵を
陥れようと、「下僕」の益田や本島らに仕掛けられた巧妙な罠。榎木津は完全粉砕できるのか?天才の行動力が炸裂する『五徳猫』『雲外鏡』『面霊気』の3
編。
【帯のあおり文句】
薔薇十字探偵が撃砕する3つの怪事件!
【ひとこと感想】
○。能天気そうにみえる榎木津、好きだなぁ。
小説探偵(ノベル・アイ) GEDO 桐
生祐狩 SF 読了
【裏表紙あらすじ】
おれの名前は三神外道、通称げど、酒と小説をこよなく愛する、しがない広告屋だ。だがおれには、眠ることで小説世界に侵入できる「小説探偵」としての顔が
ある。日々訪れる依頼人は、未解決の伏線に消えた息子を捜す人妻、耽美小説の超美形キャラに、自作内ギャンブルに溺れた三流作家――現実と小説世界をまた
ぐさまざまな難事件を解決していくおれだったが、失われた記憶にまつわる巨大な陰謀が、悪意に満ちた全貌を現わしつつあった・・・・・・。ミステリ、ホ
ラー、時代小説、ファンタジイほか、あらゆるジャンル小説に過剰な愛をそそぎこんだ、7篇収録の連作集。
【帯のあおり文句】
卑しい街を行く、孤高の読書家
彼が寄り添うのは、人々の哀しみ
作者と読者、そして小説内人格たちの――
【ひとこと感想】
○。完結しておらず、自作待ち。
好き好き大好き超愛してる。 舞城王太郎
恋愛小説? 読了
【裏表紙あらすじ】
愛は祈りだ。僕は祈る。
僕の好きな人たちに皆そろって幸せになってほしい。それぞれの願いを叶えてほしい。温かい場所で、あるいは涼しい場所で、とにかく心地よい場所で、それぞ
れの好きな人たちに囲まれて楽しく暮らしてほしい。最大の幸福が空から皆に降り注ぐといい。僕は世界中の全ての人たちが好きだ。(本文より)
【帯のあおり文句】
愛は祈りだ。僕は祈る。
ゼロ年代デビュー、“ゼロの波の新人”の第一走者が放つ、「恋愛」と「小説」をめぐる恋愛小説(ラブストーリー)。
【ひとこと感想】
◎。芥川賞候補、残念。
QED〜ventus〜鎌倉の闇 高田崇
史 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
「“神”は三種類に分類される・・・・・・まず第一が、大自然。次は祖霊。最後は、時の朝廷に対して戦い、恨みを呑んで亡くなっていった人々」。銭洗弁
天、鶴岡八幡宮、御霊神社・・・・・・鎌倉をそぞろ歩く奈々、沙織の棚旗姉妹に、桑原崇が説く「鎌倉=屍倉(かばねくら)」の真実!源三代にまつわる謎の
答えが、闇の中に白く浮かび立つ!!
【帯のあおり文句】
闇と空白が真実を象り、鎌倉、源氏三代にまつわる謎を解き明かす!旅する「QED」、堂々第八弾!!
【ひとこと感想】
△。ここのところのQEDは特に、事件と歴史の謎が全くといっていいほどリンクしておらず、いまいち。
キマイラの新しい城 殊能将之 ミス
テリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
「私を殺した犯人は誰なんだ?」欧州の古城を移築して作られたテーマパークの社長が、古城の領主の霊に取り憑かれた!?750年前の事件の現場状況も容疑
者も全て社長の頭の中にしかない。依頼を受けた石動戯作も中世の人間のふりをして謎に迫る。さらに、現実にも殺人が!石動はふたつの事件を解明できる
か!?
【帯のあおり文句】
事件発生は750年前!古城の密室に石動戯作が奇抜な演出で挑戦する!
この話を書けるのは殊能将之の他にいない!
【ひとこと感想】
△。
夢見る猫は、宇宙に眠る 八杉将司
SF 読了
【裏表紙あらすじ】
「俺、クローンだよ」「キョウイチも?」「も?」「うん。わたしもクローン」・・・・・・。
医療ナノマシン機器メーカーに勤務するキョウイチは、仕事のために訪れたカウンセリング施設で、研修生のユンとその恋人マークに出会った。キョウイチは、
天衣無縫なユンに次第に惹かれていく自分に気づく。そしてこの懊悩は、お互い共に、“オリジナル”ではないことを知り、頂点を迎える。
やがてユンは、臨床心理エンジニアとして赴任するマークと一緒に、火星へと旅だった。その半年後、火星は突如として緑の星に変貌し、独立運動を背景とする
反乱が勃発する。キョウイチは連絡の途絶えたユンたちを探すため、軍に同行し、火星へと赴く。そこは、思念が現実化する異様な世界であった・・・・・・。
【帯のあおり文句】
第5回日本SF新人賞受賞作
火星は、突如として緑の星へと変貌した。そして、戦争がはじまった・・・・・・。
ナノテクと量子力学を軽やかに駆使し、想像力=創造力の限界に挑戦。超大型新人の登場!!
【ひとこと感想】
△。惜しいなぁ、ほとんど○に近い△。ストーリー展開が何かちょっといまいち
名探偵 木更津悠也 麻耶雄嵩 ミス
テリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
名探偵に失敗は赦されない。
京都某所の古めかしい洋館・戸梶邸で、資産家が刺殺された・・・。柵もあってしぶしぶ依頼を引き受けた名探偵・木更津悠也を待ち受けていたのは、ひと癖も
ふた癖もある関係者たちの鉄壁のアリバイ。四角く切り取られた犯行現場のカーテンが意味するものは?一同を集めて事件の真相を看破しようとする木更津だ
が・・・。(「白幽霊」)
京都の街に出没する白い幽霊に導かれるように事件は起こる。本格推理の極北4編。名探偵・木更津悠也の活躍を、とくとご堪能あれ。
【帯のあおり文句】
名探偵の、名探偵たる所以。本格ミステリを破壊し、再構築する。待望の著者最新作。
【ひとこと感想】
△。
蹴りたい田中 田中啓文 バカSF
読了
【裏表紙あらすじ】
第二次大戦下で鬱屈する少年兵たちの、複雑な心象を描破した珠玉作「蹴りたい田中」で第130回茶川賞受賞後、突如消息を絶った伝説の作家・田中啓文。以
来10年、その稀有なる才能を偲んで、幼少時から出奔までの偉大なる生涯を辿る単行本未収録作8篇+αを精選、山田正紀、菅浩江、恩田陸などゆかりの作
家・翻訳家・編集者らによる証言、茶川賞受賞時の貴重なインタビュウ「未到の明日に向かって」までを収録した遺稿集
【帯のあおり文句】
第130回(平成15年度下半期)茶川賞受賞作
41歳の瑞々しい感性が描く青春群像
私たちの属する国家社会の衰退と時代の閉塞感に覆われたこの二十一世紀にあって、田中啓文氏の「蹴りたい田中」は、日本民族の魂とでも呼ぶべきものを見つ
め直し、辟易することを余儀なくしつつも読者を牽引してゆく重い力がある。(石原しんのすけ)
田中啓文氏に対しては、今後、くだらん駄洒落はいっさい禁じる、と勝手に私が宣言する。(エイミー山田)――第130回茶川賞選評より抜粋
【ひとこと感想】
◎。最高におもろい。タイトルからしてふざけてるけど、内容は某芥川賞受賞作とはまったくもって、これっぽっちも関係なく、とにかく駄洒落まみれのいつも
の田中氏のバカSF。それだけでなく勝手に“茶川賞”とかいってるし、カバーの裏表紙から帯のあおり文句、あとがきまで、ふざけまくり。献辞には「りさ
ちゃんにも」とか(もちろん綿矢氏のことだろう)、書いてあるし・・・。こりゃあ、人には奨められんなぁ。このノリが許せる方は大爆笑でしょうが、許せな
い方には我慢がならず「ふざけんなっ!ばかやろうっ!」ってこの本を投げ捨てでもするだろうなぁ。でも、最高。
綺譚集 津原泰水 SF/ホラー
読了
【裏表紙あらすじ】
なし。
【帯のあおり文句】
◆恐ろしや、津原泰水は悪魔だ。或いは、一度死んだことがあるに違いない。 桐野夏生
◆津原泰水の悪夢に溺れ微睡んで残酷で淫蕩で美しくて気持ちがよくてもう目覚めるのは嫌――山田正紀
◆当代最もスタイリッシュな文章のマジシャンが織りなす綵の数々を見よ。 竹本健治
◆津原泰水が美を視ることの不幸と悦楽を幾度も描くのは、もちろん彼自身が美を啜う悪魔だからだ。見給え。字が文へと凝固する奇跡の瞬間を、からかうよう
に嘲笑うように描いては掻き消すその手腕の鮮やかさを。騙し絵のように汚辱と穢れの狭間から至高の美が浮かび出る。反転した異形の美が。ああ、なんて綺麗
なんだろう。我々はそう溜息をつき、悪魔に何かを奪われたことに気づきもしない。 牧野修
◆津原泰水の短篇を読むと、黄昏時、淡い月光を浴びているような心地になる。彼は、生と死、歓喜と苦難、正気と狂気の海に接した浜辺で、気高い美学と真の
作家性によって人間の精神の潮流を見通している。津原の作品は、無限の悲しみと心温まる慈しみに満たされた、散文と詩の稀有なる融合である。 マッシモ・
スマレ
◆読み終えて顔を上げると、懐かしい彼岸から偽物の世界へと戻ってしまった。ああ、没頭するため私は何度も読み返す。乱歩の言葉を借りるなら綺譚こそまこ
と。人よこれが小説だ。 瀬名秀明
【ひとこと感想】
○。
2004.8.8(Sun)
『マッハ!!!!!!!!』と『シュレック2』を観たい。でも、『マッハ!!!!!!!!』は夕方16時頃から2回だけしか上映してないし、『シュレック
2』は専ら吹き替え版ばっかりで字幕版は18時頃の1回のみ。なかなか観に行く機会がないんだな。『マッハ!!!!!!!!』は吹き替えでも良いけど(っ
ていうか、どうせ聞き慣れないタイ語のへんてこな台詞まわしを字幕で観るよか、吹き替え版の方が良いぐらいだと思うけど)、『シュレック2』の吹き替え版
なんぞ、正直、観たくもねえぞ。せっかく、マイク・マイヤーズとかキャメロン・ディアス様とかエディ・マーフィとかキャメロン様とかアントニオ・バンデラ
スとかディアス様とか豪華ハリウッドスターが声の出演してるってのに、浜ちゃんとか藤原紀香何ぞが吹き替えてるのを観るなんて(僕のキャメロン・ディアス
様贔屓を差し引いても)勿体無さ過ぎだと思うけど。そんな吹き替え版を金を払って観ようとは思わないなぁ、僕は。まあ、夏休み仕様のお子様連れでどうぞっ
ていう時期なので仕方ないかもなぁ、こんな片田舎じゃぁねぇ。映画館で観たいのでなんとか時間を作って観に行こうかね。
さて、次回は重陽あたりにでもいかがでしょう
夢魔の棲まう処 藤木稟 ミス
テリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
「死のう!死のう!死のう!」国会議事堂他で五人の青年が叫びながら切腹自決を試み、日本中を震撼させた「死のう団」・・・・・・。昭和十三年、年明け早
々、その流れをくんだといわれる邪教団体「上行之道殉教会」は集団自殺を遂げるなど不穏な動きをみせ始める。同じ頃、浮浪少年たちを狙う猟奇的な殺害事件
が続発。新聞記者・柏木洋介は事件を追ううち、正体不明の「夢魔」に取り憑かれていく・・・・・・。待望のシリーズ書下し新作!
【帯のあおり文句】
魔都を震撼する邪教集団、連続少年猟奇殺人。そして見えない瞳に映った恐るべき「夢の逢瀬」の正体ーー盲目の名探偵・朱雀十五が還ってきた!
【ひとこと感想】
○。
シン・マシン 坂本康宏 SF
読了
【裏表紙あらすじ】
脳の一部が機械になってしまう奇病、機械化汚染症候群(MPS)は社会を一変させた。機械化した部分を使ったMPSランニングと呼ばれる機能が、意思の伝
達や金銭の授受など、罹患者相互におけるあらゆる情報の制御を、器具を使用することなく実現し、究極の情報化社会が訪れたのだ。しかし罹患することのな
かった一部の人々は、情報を共有することができないため、社会から隔絶されることになり、世界は奇妙な歪みを見せはじめる。そして一人の青年が不可解な事
件の渦中に・・・・・・・。新鋭が描きだす異形の世界!
【帯のあおり文句】
機械化汚染された脳、それは罪の機械なのか!?奇病がもたらしたグレートフルでデッドな世界を、戦いの嵐が駆け抜ける!
【ひとこと感想】
○。奇妙な世界の異形の敵との戦い、どんでん返しもアリの結構楽しいSFアクション。と思いきや、物語自体をぐるりと変えてみせる結末に、ホロリとしてみ
たり。おもろかった。
ナ・バ・テア 森博嗣 ミステリィ
読了
【裏表紙あらすじ】
なし
【帯のあおり文句】
僕は、
空で
生きているわけではない。
空の底に沈んでいる。
ここで生きているんだ。
【ひとこと感想】
○。
新本格魔法少女りすか 西尾維新 ミ
ステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
心に茨を持った小学五年生・供犠創貴(くぎきずたか)と、“魔法の国”からやってきた転入生・水倉りすかが繰り広げる危機また危機の魔法大冒険(ファンタ
ジックアドベンチャー)!これぞ「いま、そしてかつて少年と少女だった」きみにむけて放つ“魔法少女”ものの超最前線、<りすかシリーズ>第一弾!魔法
は、もうはじまっている!
【裏表紙あらすじ】
魔法は、もうはじまっている!
【ひとこと感想】
△。
百器徒然袋 風 京極夏彦 ミステ
リィ 45%
2004.7.7(WED)
カエルの日から一か月遅れで(すみません)、珍しく晴天で♪おぉほしさぁまぁ〜きぃらきらぁ〜♪の七夕。だけど猛暑。あっちい・・・こう暑いと投票
にいくのが面倒だなぁ。
PCを買い替えました。“ぱわぁまっくじぃふぁいぶ”だ。10年ぶりぐらいにMACユーザとなりましたが、全く使いこなせていません。まだまだこれから勉
強します。10年前に使ってたのって、カラークラシックだかなんだか、そんなんだったんだけど、すっかり様変わりしてるよねぇ。Winマシンを使ってたこ
の3年
ぐらいのうちに買った周辺機器やらソフトやらはOS Xに対応していないから、使えないし・・・
今回は、手もとに書籍がないため、裏表紙あらすじおよび帯のあおり文句はありません。
さて、次回は、パパイヤの日・・・・・・かな?
地球間ハイウェイ ロバート・リー
ド
SF 読了
【ひとこと感想】
○。
探偵伯爵と僕 森博嗣 ミステ
リィ 読了
【ひとこと感想】
○。
からくりアンモラル 森奈津子
SF 読了
【ひとこと感想】
○。エロアンモラルSF短編集。バカand/orお笑いの少ないシリアス系だね、珍しく(って、すみません>森氏)
犬は勘定に入れません――あるいは消えたヴィクトリア朝花瓶の謎
コニー・ウィリス SF 読了
【ひとこと感想】
◎。おんもしれぇ。『航路』や『ドゥームズデイ・ブック』なんかの死を見つめたウルウル感動の悲劇とまた趣が違って、ユーモアたっぷりのおとぼけ小説。一
気読み。
フェッセンデンの宇宙 エドモン
ド・ハミルトン SF 読了
【ひとこと感想】
○。古典SFと言っても良いか、ハミルトンの名作短編集。『風の子供』が良い感じ。
ラー 高野史緒 SF
読了
【ひとこと感想】
○。
新・地底旅行 奥泉光 SF
読了
【ひとこと感想】
○。ううむ・・・面白いんだけど、一気に読んじゃうくらい面白いんだけど、何かちょっとだけ期待したほどではなかったというか・・・宇宙オルガン系の続
編っちゅうか、今後の作品を、今後、完結がみえるまで読みたいなぁ。
夢魔の棲まう処 藤木稟 ミス
テリィ 5%
2004.5.6(Thu)
ごうるでんうぃいくとかいうものには今年は縁がなく、土日以外は出勤の毎日でありました。読書も進まず。
『キル・ビルVol.2』を観た。○かな。物語が良いよな、タランティーノって結構なストーリーテラーだなぁ、と思った。まさにラブストーリーだな、かと
いってありきたりのヒロインラブラブパッピィエンドではなく、かなりゆがんでひずんだ愛情と復讐劇。メキシコ舞台のマカロニウエスタン風味、ただしガンア
クションはなしで、やっぱり基本はチャンバラ。相変わらず、ユマ・サーマンのアクションはいまいち。カンフーアクションなんて手の型はキメていても、いざ
動くと足は上がってないし、あんまりカッコヨクない。まあ、もともと期待してたわけじゃないから、気にするほどのこともなく、っていうか、そうした大きな
動きのない狭い場所でのブロンド大女チャンバラ対決は迫力があって良かったぞ、思いの外。今作ではユマ・サーマン、いきなり初手から、アル中ダメ男にやら
れて、なんじゃぁ、どうなるんやぁ、と思ったけど、良く考えてみたら、この映画はもともとVol.1とVol.2で一本の映画なんだから、Vol.2は起
承転結で言うところの転結に当たるわけで、ここでやられたのは中盤の“ヒロイン大ピンチ!”ってことか。
さて、次回はカエルの日ケロケロ。
ギャングスターウォーカーズ 吉川良太郎 SF 読了
【裏表紙あらすじ】
パイプ、ステッキ、フロックコート。十九世紀末のギャングを髣髴とさせるいでたちのその男。世界各地のチャイナタウンを中心に、神出鬼没の足跡を残す銀髪
の鬼。
ふたたび上海にあらわれた空前絶後の怪人、その名もルーク・ギャングスターウォーカー!魔都に訪れたかりそめの平和が今、破られる!!鮮烈なる黒幇連環活
劇、開幕。
【帯のあおり文句】
悪党が魅力的な小説が、つまらなかったことはないでしょう?
【ひとこと感想】
○。複数の組織の思惑が複雑に絡み合ってどうなることやらハラハラドキドキの痛快SFハードボイルド。固ゆで卵は嫌いな僕なんだけど。おでんの卵も嫌い。
黄身がボソボソしてるのがいやで、やっぱりトロッとした半熟が良いよなぁ。(って、何の話だ?
極限推理コロシアム 矢野龍王 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
二つの館に強制的に集められた七人の「プレイヤー」たちに「主催者」は命じる――「今から起きる殺人事件の犯人を当てよ」――もちろん、被害者もプレイ
ヤーの中から選ばれる。二つの館で起きる事件を、互いにもう一つの館より早く、解決しなければならないのだ。不正解の代償は「死」!過酷きわまるデス・
ゲームの幕が開く!究極のサバイバル・サスペンス!
【帯のあおり文句】
夏と冬、二つの館で行われる「生命」を賭けたリアル推理ゲーム!
第30回メフィスト賞受賞!
【ひとこと感想】
△。いまいち。究極のサバイバルゲームでもなんでもないぞ。さしたる推理もなく。
霧舎巧傑作短編集 霧舎巧 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
≪あかずの扉≫研究会と≪霧舎学園≫のメンバーが時間軸を超えて登場する新本格ミステリの結晶体。名探偵・後動悟が密室の列車内を舞台に華麗なアリバイ崩
しを披露する『手首を持ち歩く男』ほか、全六編を収録。師・島田荘司の人気シリーズ・御手洗潔と石岡和己の名コンビも登場して、冷静沈着かつロジカルな霧
巧流推理ゲームがここにスタート!
【帯のあおり文句】
正統派・新本格!論理的・トリック!!
【ひとこと感想】
○
地球間ハイウェイ ロバート・リード SF 30%
探偵伯爵と僕 森博嗣 ミステリィ 5%
2004.4.4(Sun)
年度が変わりました。花粉の飛散がすこしばかり気になりますが、今年も学会発表なんぞして学者さん気取りで、とりえず元気にやっております。
さて、次回は端午の節句。
ふたりジャネット テリー・ビッスン SF 読了
【裏表紙あらすじ】
サリンジャー、ピンチョンら有名作家たちが続々と田舎町に引っ越してきた?英国が船みたいに動きはじめた?万能中国人がヘンテコな数式で事件を解決?そん
なばかな話ってある?奇想とユーモアとペーソスに満ちた摩訶不思議な短篇集。
ときにR・A・ラファティやカート・ヴォネガットに比される、屈指の技巧派にして短篇の名手ビッスンが描く物語は、まさに現代の<ほら話>。ヒューゴー賞
ほかアメリカ斯界の賞を総なめにして、一躍その名をとどろかせた名作ファンタジー「熊が火を発見する」をはじめ、ショートショート「アンを押してくださ
い」、ロマンティック・コメディ「未来からきたふたり組」、盲目の画家が死後の世界で見たものは・・・・・・「冥界飛行士」、<万能中国人ウィルスン・
ウー>3部作「穴の中の穴」「宇宙のはずれ」「時間どおりに教会へ」など、全9篇を収録。
【帯のあおり文句】
ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞、デイヴィス読者賞、スタージョン記念賞、受賞!
【ひとこと感想】
○。とんでもないことが起こるホラ話なんだけど、どこかのんびりとしていて良い感じ。
ラピスラズリ 山尾悠子 SF 読了
【裏表紙あらすじ】
なし
【帯のあおり文句】
不世出の幻想小説家がふたたび世に問う人形と冬眠者と聖フランチェスコの物語
【ひとこと感想】
○。
ユルユルカ薬屋探偵妖綺談 高里椎奈 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
「その短い命、残らず山百合に奪われて、今すぐここで果てるが良い」。呪いの言葉は、自らの未来を縛る足枷となる。好きなのに好きと言えない。傍に居てほ
しいのに突き放す。裏切られることに怯えるあまり、かけがえのない人を先に裏切ってしまう。そして、同じ心を持つ少年がここにも一人。さびしくて悲しく
て、しかしやがて、やさしい、“薬屋”ファンタジー最新刊!
【帯のあおり文句】
「人間は必ず裏切る」引き裂かれた妖の想いを、秋はどう受けとめる!?
【ひとこと感想】
○。
四季 冬 森博嗣 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
天才科学者真賀田四季の孤独。両親殺害、妃真加島の事件、失踪、そしてその後の軌跡。彼女から見れば、止まっているに等しい人間の時間。誰にも理解される
ことなく、誰の理解を求めることもなく生きてきた、超絶した孤高の存在。彼女の心の奥底に潜んでいたものは何か・・・・・・?「四季」4部作ついに完
結!!
【帯のあおり文句】
すべての時代を、すべての歴史を、彼女は通り抜けた、あっという間に
【ひとこと感想】
○。
白昼蟲<ハーフリース保育園>推理日誌 黒田研二 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
今どき珍しいほどの古アパート<平和荘>で殺人事件が発生。その場を偶然、望遠鏡で目撃してしまった次郎丸諒は、現場に急行するも、存在するはずの遺体は
どこからも発見されず・・・・・・。殺人、自殺、いじめ。次々と明らかになる悲劇の連鎖。惑わされ続ける事件の真犯人に迫る鍵は、次郎丸自身の過去にあっ
た!
【帯のあおり文句】
トリックと人間ドラマを兼ね備えた作品――貫井徳郎
遺体なき殺人事件の陰で笑う、真犯人の正体とは!?
【ひとこと感想】
×。天体望遠鏡で覗いてたことから、ひょっとして遺体消失のトリックっていうのは・・・・・、と不安に思ったことが的中し、げんなり。それはトリックとは
言わん、『勘違い』っちゅうんじゃぁ。それだけならまだしも、人間ドラマもなぁ、いまいち。
そして、警官は奔る 日明恩 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
なし
【帯のあおり文句】
ほかのどのヒーローでもなく、私は「武本」を相棒に選ぶだろう。――横山秀夫
【ひとこと感想】
◎。面白かった。トリックなんかはまったくないんだけど、人間がすごく魅力的に描かれていて、すんごい楽しめた。
ストーンエイジKIDS2035年の山賊 藤崎慎吾 SF 読了
【裏表紙あらすじ】
ストリートチルドレンの中で最も活動的なグループ、<山賊>。国家の管理から離れ、独自の社会を築きつつある彼らを、鴉の群れを引き連れた巨大で凶暴な
「人食い鳥」が襲う!そこには「権力」の意志が見え隠れするのだが・・・・・・。そんな中、<山賊>のサブリーダー、クシーは不思議な少女と出会う。彼女
の正体は!?バイオ・ビジネスが支配する管理社会の中で、置き去りにされた少年たちの心を活写する、圧巻のSFエンターテインメント!
【推薦文】
テクノロジーを肉体と大地とストリートに解き放つ!確かな考証を基盤にアクションを繰り出す藤崎慎吾の軽やかさは、ポスト9・11を生きる我々のためのネ
オ・サイバーパンクだ。ゲノム科学とネットワーク社会が地球の野性に包み込まれ、『マトリックス』の次の未来が起ち現れる。ごついヒーロー滝田とストリー
トチルドレンの面々は健在、そして今回はペットボトルを火で炙って食べてしまう少女ナインがすごくいい。ブレイク必至、すべてのエンターテインメントファ
ンよ藤崎慎吾を発見せよ、そしてSFファンよ藤崎慎吾を再発見せよ!――瀬名秀明
【帯のあおり文句】
ブレイク必至、すべてのエンターテインメントファンよ藤崎慎吾を発見せよ!――瀬名秀明氏絶賛!!
【ひとこと感想】
○。
ギャングスターウォーカーズ 吉川良太郎 SF 60%
2004.3.6(Sat)
あかりをつけましょぼんぼりにぃ〜♪って、桃の節句もとうにすぎ、啓蟄もすぎてるやん。春一番も吹き荒れ、3月になって暖かくなるんかと思いきや、
ついこないだには真昼間の降雪、数センチの積雪、寒い日もあるし、体調管理に気をつけなあかんな、と思う今日この頃も、相変わらず飲んだくれておりまし
て・・・・・・
昨夜、歯を磨いていたら、口の中に違和感。なんか小石みたいな砂みたいなものがゴロゴロざらざらした感触が。なんだ?歯磨き粉が古くて乾燥して塊があった
のかなぁ?などと思いながら口をゆすいだら、やっぱり1ミリぐらいの白いものが二粒ほど出てきた。拾ってみたら、どうも歯磨き粉の塊といった感じではな
く、砂利みたいに固い。ううむ、何だろう?舌で歯の表面をなぞっていたら、右の奥歯の奥に親知らずがちょっとだけ顔を出してるところ、その親知らずの角が
妙に尖って鋭くなってた。どうやらそこが欠けたようだ。特に衝撃を加えたわけでもないし、虫歯か?痛くも何ともないんだけど、歯磨きをして欠けるほどだと
したら結構なオオモノだろうなぁ。あからさまな虫歯もあるんだけど、痛くも痒くも何ともないから、もう十年以上歯医者に行ってないしなぁ。まあいい
や・・・・・・って、体調管理はどうしたっ>僕。とか言いつつ相変わらず飲んだくれておりまして・・・・・・
さて、次回はピアノ調律の日にでも。
神は沈黙せず 山本弘 SF 読了
【裏表紙あらすじ】
空飛ぶ戦車+七角形のボルト−UFO+ロボット型異星人−空から降ってくる魚介類+落下する巨大な氷塊−銀の十字架が落ちてくる+石ころの雨−走りまわる
インドゾウ+野生の少女−フクロオオカミの出現+ビックフットの出没+肉食獣ムングワ−吸血怪物チュパカブラス+怪獣ネッシー−ボルトの雨+四人の異形の
天使−空の戦闘+空の軍隊−血まみれの剣をもった白装束の軍人+怪蛇バジリスク−空飛ぶ帆船+幽霊飛行船−幽霊ロケット+エイリアン・コンタクト−エイリ
アン・アブダクション+MIB−修道僧のようなローブをまとった巨人+蛾人間−大きな耳と三本の牙が生えた怪人+頭に三つのコブを持つ男−トカゲ人間+狼
少女−空から落ちてきた何百匹ものカエル+家の壁にしみだす油−家の中に降る雨+深夜に行進する幻の兵士−スプーン曲げ+透視−テレパシー+ポルターガイ
スト−空から落ちてくる子供たち+コインの雨−空飛ぶオートバイ+空をわたる雄牛−血の涙を流すマリア+月に浮かぶ顔−幽霊タクシー+幽霊ジュークボック
ス−幽霊列車+光亀−ビックフット+翼長一メートルの青い蝶−幽霊人工衛星+人の顔をした雲−位置をかえる星々+−+−+−+−+−+−+−+
・・・・・・これら「神」のメッセージが、意味するものとは?
【帯のあおり文句】
UFOも、怪奇現象も、超能力も、すべて「神」からのメッセージだった!
現代人の「神」の概念を根底から覆す長編書き下ろしエンタテインメント一三〇〇枚!
【ひとこと感想】
◎。すっげえぜ。興奮した。膨大な資料をもとに圧倒的な論理を展開、神に挑んだ本格SF大作。
楽園の知恵あるいはヒステリーの歴史 牧野修 SF 読了
【裏表紙あらすじ】
夢を見ない理由、死体に似た街、腐敗してゆく自分、地下室で蠢く父、時の王国におわす神、娼婦工場の太った女、演歌と神秘主義の密接な関係、妄想を媒体に
する言語人形――現実の皮が剥がれたときに見え隠れする幻覚妄想恐怖戦慄神秘奇蹟を、ヒステリーの治療過程に見たてて並べてみせた、凄絶作品集。『傀儡
后』で宇宙的悪夢を描いて日本SF大賞を受賞した牧野修が虚空の果てに見いだした、厳格なる十三の知恵に耳を傾けたまえ!
【帯のあおり文句】
日本SF大賞受賞作家が到達した13の叡智、あるいは精神の遍歴
【ひとこと感想】
○
QED龍馬暗殺 高田崇史 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
人の住んでいる家は四軒しかない、高知の山奥にある蝶ヶ谷村。嵐による土砂崩れで、麓への一本道が塞がれる中、殺人と自殺の連鎖が十人の村人たちを襲う。
村を訪れていた祟、奈々たちは否応なく事件に巻きこまれるが、その最中、龍馬暗殺の黒幕を決定づける手紙の存在を知り・・・・・・。博覧強記・祟の推理
は、悲劇の輪廻と、龍馬暗殺に纏わる最大の謎を時空へ解き放つ!
【帯のあおり文句】
平家の落人伝説が残る高知の山村。嵐の中、龍馬暗殺の黒幕が露に!
「QED」シリーズ、渾身の第七弾!
【ひとこと感想】
△。
零崎双識の人間試験 西尾維新 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
「零崎一賊」――それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一族。その長兄にして切り込み隊長、“二十人目の地獄”にして奇怪な大鋏“自殺志願<マイ
ンドレンデル>”の使い手、零崎双識が赴いた行方不明の弟さがしの旅は、未曾有の闘争劇の幕開けだった!息をもつかせぬ波乱の向こう側に双識を待つもの
は・・・・・・!?新青春エンタの最前線がここにある!
【帯のあおり文句】
新青春エンタの最前線!“さあ、零崎を始めよう”
【ひとこと感想】
○。
針 浅暮三文 SF 読了
【裏表紙あらすじ】
日本企業が出資し、アフリカの密林を切り拓いてコーヒープラントを作ろうとしている現場で、現地の作業員が失踪するという事件が起こった。捜索を続けるに
つれ、事件は奇怪な様相を呈しはじめる。一方東京では、ある男が原因不明の皮膚感覚の亢進に見舞われていた。手が触れる道具、肌に当たる風、すべてのもの
がこれまでにない感覚を伝えてくる。そして一見無関係に見える両者には、実は奇妙な共通点があった!?日本推理作家協会賞受賞の鬼才が、満を持して放つ異
常感覚SF。
【帯のあおり文句】
日本推理作家協会賞受賞作家が、究極の苦痛と快感を追究した、異常感覚SF!
【ひとこと感想】
△。なんだこのハードコア痴漢小説。東京の皮膚感覚異常のある男の、その触覚をこれでもかというぐらい言葉たくみに緻密に描き、その男の行為はどんどんエ
スカレートして変態行為にふけっていくんだけど、どうもその行為の暴走にもかかわらず物語が単調。「彼」についても踏み込んだ描写もなく、アフリカの事件
との関わりももうひとつ繋がりがなく、全体的にいまいち。
四季 秋 森博嗣 ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
手がかりは孤島の研究所の事件ですでに提示されていた!大学院生になった西之園萌絵と、彼女の指導教官、犀川創平は、真賀田四季博士が残したメッセージを
ついに読み解き、未だ姿を消したままの四季の真意を探ろうとする。彼らが辿り着いた天才の真実とは?『すべてがFになる』の真の動機を語る衝撃作!
【帯のあおり文句】
犀川&萌絵が再び真賀田四季に迫る!
ついに天才の残した謎が解かれる・・・・・・。
【ひとこと感想】
○。
ふたりジャネット テリー・ビッスン SF 70%
ラピスラズリ 山尾悠子 SF 10%
2004.2.3(Tue)
ううむ、もう2月ですねぇ。いいかげんTOP絵の年賀ヴァージョンも時期ハズレになったし、新たにしたいところなんだけど、描く気力がないんだ
なぁ、これが。
ようやく『スター・トレック ネメシス』DVD鑑賞。全体的には圧巻の宇宙戦艦戦闘などなど◎。もちろんスタトレファンの僕のひいきめも存分に含まれてい
ますが。しかし、データが・・・・・・。じゃあ、TVシリーズでの最後の話で、未来のケンブリッジだかどこかだかに居たデータは?時間軸が違うんだろう
なぁ、この映画とあの話は、というのではちょっと納得でけへんのやけど。これまでも異なる時間軸にはまり込んだり、パラレルワールドに迷い込んだり、とい
う逸話はあったけど、それでも「今」のジャン・リュック達の世界は一本筋の通った過去から連なる時間軸上にあるものとしてるだろう。とすれば、この映画か
ら連なる未来は、TVシリーズから連なる未来とは別物になるんか?納得いかんぞ、それだけは。
さて次回は桃の節句あたりに。
あなたは虚人と星に舞う 上遠野浩平 SF 読了
【裏表紙あらすじ】
あんた世界が何で出来てるか知ってる?常識と適当が重なって出来てると思う?でも、あたしのいる世界はそうじゃない。そこは史上最強の戦闘兵器<虚人>の
部品で創られている世界――そしてあたし鷹梨杏子は、その中で同じ人間と殺し合う運命を背負わされてしまった。あたしが戦わなきゃ虚人は動かず、世界も消
え去るってね。まったくツイてないわ――虚空牙の脅威に晒された超未来の、光も差さぬ太陽系最外縁空域で幻想の世界に閉じこめられた、ちょっと怒りっぽい
少女が辿る、ひとりぼっちの宇宙戦争奇譚。
【ひとこと感想】
×
接近 古処誠二 ミステリィ? 読了
【裏表紙あらすじ】
桜の花の咲く頃に出会うはずのない二人が接近した・・・・・・。
凄惨な時代に翻弄された十一歳の少年。
歪みを知らない信念が守り通そうとしたものは何だったのか。
極限状況の<沖縄>を研ぎ澄まされた筆致で描く、話題の長編小説。
【帯のあおり文句】
命を賭けた献身の代償が裏切りだとしても
それでも信じていたかった――。
【ひとこと感想】
○
サイコトパス 山田正紀 SF/ミステリィ 読了
【裏表紙あらすじ】
おれはブレーキ、おまえはアクセル、
おれが表で、おまえが裏で、
おまえが左で、おれは右、
おれとおまえは二人で一人、
一人で二人。
【帯のあおり文句】
日本SF・ミステリー界に新たなる高峰。
拘置所に収監中の男からの奇妙な依頼。
世界が、自分が、壊れていく・・・・・・。
【ひとこと感想】
◎。山田氏は最近ミステリィな作品が多くてねぇ、「あまり読んでなくてごめんなさい」なんだけどさ、いやぁ、ひっさしぶりに山田氏の小説読んでみたら、良
いねぇ。荒唐無稽なくせにギリギリとせまる、壊れきっているくせに言葉たくみに追い詰められていく読間感情。心拍上昇ドッキドキもんです。ギュ
オォォォォって心臓わしづかみの心筋梗塞になりそうなぐらいの閉塞感。最高。
神は沈黙せず 山本弘 SF 50%
2004.1.12(Mon)
あけましておめでとうございます。本年も飲んで飲んで飲みまくって飲んだくれながら、読書記録などをほそぼそと続けていこうかと思っています。よろ
しくお願いいたします。
『マトリックスレボリューションズ』を観た。もうこれはどうしようもなく×。なんじゃ、ここまで引っ張ってきた『謎』はなんやったねん、いまひとつ明らか
にはならへんし、それなりの説明もないんかい。ネオっ、おまえ目をつぶされたにもかかわらず、現実世界でそれをできちゃ、あかんやろぅっ、とか突っ込んで
しまったり、二作目であれほどの事をしてまで助けたトリニティが今作ではそれほど活躍もせずに、ラスト近いとはいえあまりにあっけなく・・・んで、その数
時間後(映画内時間でだ)にはあっさり立ちあがって立ち直って機械都市に向かうネオ。二作目の超無駄にすぎないセックスシーンを入れるほど二人の間の愛情
を描いたのは何やったの?しかし、この作品は、マトリックスの謎を追わずにアタマ空っぽにして観る分には、そこそこまとまってるし、メカ戦闘シーンとか映
像的な観所もあるし、それなりの決着をつけてるしで、三部作のなかでは、娯楽映画としては一番マシかも。そう考えると、謎を提示するだけしてそのまんま
放っておかれた感のある二作目『リローデッド』は不要で、衝撃的映像で魅了した一作目とそれなりの結末をつける三作目をメインにして、二作目を思いっきり
削りに削って、前・後編の二部作にまとめたほうが良かったんじゃないのかなぁ?
さて次回は、節分あたりに。
星の綿毛 藤田雅矢 SF 読了
【裏表紙あらすじ】
どことも知れぬ砂漠の惑星。そこでは<ハハ>と呼ばれる銀色の巨大な装置が、荒れた大地を耕し、さまざまな種子を播きながら移動を続けていた。<ハハ>に
寄生する人々のムラで、少年ニジダマは暮らしていた。どこかに存在するというトシに憧れる彼は、ある日、トシからの交易人を名乗る男ツキカゲを迎える。そ
れは、世界に隠された大いなる秘密と、ささやかな約束へとみちびく出会いであった――植物育種家にして、叙情SFの名手が描く、とある世界の発芽と収穫の
物語。
【帯のあおり文句】
ぼくは待っていた、世界の芽生えを――
叙情SFの名手が精魂こめて育てあげた、砂漠と星と植物と、ささやかな約束の物語
【ひとこと感想】
○。数々の不思議植物の描写が面白く、『地球の長い午後』的かと思いきや、さにあらず。良い意味で裏切られた感あり。
四季 夏 森博嗣 ミステ
リィ 読了
【裏表紙あらすじ】
米国から帰国した真賀田四季は13歳。すでに、人類の中で最も神に近い、真の天才として世に知られていた。叔父、新藤清二と行った閉園間近の遊園地で、四
季は何者かに誘拐される。瀬在丸紅子との再会。妃真加島の研究所で何が起こったのか?『すべてがFになる』で触れられなかった真相が今、明らかになる!
【帯のあおり文句】
孤島の研究所。13歳の天才少女が起こした事件。
真賀田四季、誘拐される!!
【ひとこと感想】
○。
せちやん星を聴く人 川端裕人 SF 読了
【裏表紙あらすじ】
ぼくはいつもここにいて、訪ねてくれる人を待ちながら、空を見つめている。
【帯のあおり文句】
くじら座のフーガ。銀色ドーム。十二光年の孤独。
『夏のロケット』の著者が、星に魅せられた少年の「その後」を描いた長編小説。
【ひとこと感想】
○。なんだか哀しい物語。甘いあま〜いアマアマの宇宙への夢とか希望とかを剥いで砕いて、人間を描いた作品。泣けてくる。
ぼくらは虚空に夜を視る 上遠野浩平 SF 読了
【裏表紙あらすじ】
あんたは“本当の空っぽ”というものがどんなだか理解できるか?底無しの空間が永遠に広がる絶対真空に放り出されることなんざ、想像もできねーだろう?だ
が只の学生のはずのおれ、工藤兵吾はその虚空で戦争するハメになった。無限に襲いくる敵を、俺が駆る超光速戦闘機で倒さねば人類は終りだというのだ――混
乱する俺の前に現れたのは、悪夢のような幻影と、人間に科せられた苛烈で空虚な現実だった。現実と超未来、果て無き宇宙と揺れ動く少年の想い。ふたつでひ
とつの、近くて遠いおぼろな夜空の戦記。
【ひとこと感想】
○。冒頭ではラヴラブなヤングアダルトかと思えば、さにあらず。これは良かった。思春期の少年の戦記。
わたしは虚夢を月に聴く 上遠野浩平 SF 読了
【裏表紙あらすじ】
ひとりの少女が世界に疑念を抱き始めたとき、その“ほころび”は始まった――あなたは現実と夢の違いについてどこまで知っているかしら?美しい月の上では
血みどろの果てなき戦争が繰り広げられ、平和な時代は凍りついた悲しい夢ではないかと考えたことはない?すべてが虚偽と弱気な後ろ向きの意志で形作られた
世界の中で、あなたは自分自身の“心”がどこにあるのか、見つけることができるかしら――超未来の地獄としての月世界と、不安に揺れる現実とを行き来す
る、無慈悲ですこし悲しい虚ろな夢の物語。
【ひとこと感想】
△。
あなたは虚人と星に舞う 上遠野浩平 SF 15%
接近 古処誠二 ミステリィ? 60%
読楽<2001.6〜2001.9>
読楽<2001.10〜2002.12>
読楽<2003.1〜2003.12>
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